あ!子どもって親からの言葉でつくられるんだピグマリオン効果の威力

心理学講座

こんにちはmarupoです

 

世の中には明るい性格の人やネガティブな性格の人など、さまざまな性格があり、そんな人間の性格を形成する元となるのが、親や養育者、そして育った環境です。

 

子どもは親の愛情をそのまま受け、そして大人になっていきます。

 

溢れるくらいの愛情を受けたと感じられれば、自分が大人になったとき親に感謝の気持ちや愛情がわくでしょう。

 

しかし自分は親にひどい目にあった、毒親に育てられた。

 

もしこのような親元で育ち、親の愛情を感じることができなかった人は、自分の中で幸せを感じられずに苦しむことが多々あります。

 

大人になった今も、親の心ない言葉がよみがえり、傷ついた心が癒せないまま、生きるのがツラい人もたくさんいます。

 

しかし、どんなに酷い親や嫌いな親に育てられたとしても、愛情がない親だと思っていても、実は受け入れがたい驚愕な事実があります。

 

それはこの世にわが子に対して愛情のない親はいないということです。

 

どういうことかというと、愛情表現はみんな同じではなく、どんなにひどい言動でも、それがその親という一人の個性(人間)の愛情だからです。

 

そして、毒親として生きる人の多くは、自身も自分の親にそのように言われて育った人が多く、それ以外の愛情表現がわからないため、なので自分が親になってもそのような言動を自然と子どもに取ってしまうのです。

 

要はそんな人が親になっても、わが子に対して上手な伝え方を知らないのが原因です。

 

そして言葉は愛情に勝るくらい強いのです。



愛情より記憶に残る「言葉」ピグマリオン効果の威力

 

ずっと間違った言動を我が子に発することで、そんな親に育てられた子はピグマリオン効果により、結果としてそのような振る舞いをしながら生きてしまいます。

 

ピグマリオン効果とは、教育心理学における行動心理学のひとつです。

 

ピグマリオン効果とは…Wikipedia

 

人間は期待されたとおりに成果を出そうとする傾向があるため、幼い子どもであればあるほど、親や愛情の深い相手の言葉に影響されます。

 

よく「褒めて伸ばす」という言葉を、誰もが聞いたことがあると思います。

 

これは80%ほどは正解ですが、ここで注意したいのは、極端に根拠なくむやみやたらに言い過ぎてしまうとナルシストを育ててしまう可能性もあります。

 

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わが子に対して「可愛い」「愛おしい」「立派になって欲しい」という気持ちは、親なら誰もが思っていることです。

 

しかし、親や養育者、教育者である人間が、悪い言葉や意地悪な言葉を使ったりなど、言葉の使い方を間違えてしまえば、言われた方はそのような人間に自然となってしまう傾向があるのです。

 

そしてどんなに親がわが子に対して愛情をもっていても、かける言葉が酷ければその方を自然と受けいれてしまうのです。

 

ついかけてしまう言葉とは「口ぐせ」です。誰にでも日常当たり前すぎてそれが「口ぐせ」ということすら気づきません。

 

例えば泣いているわが子に対して、親の気持ちは強い人間になって欲しという愛情から「泣くな!泣き虫やメソメソするのは弱い奴だ!」と言ったとします。

 

しかし、どんなに親として「子どもに強くなって欲しい」という願望や愛情から、泣き虫になって欲しくないがために「泣くな!泣き虫は弱い奴」だと言い続けてしまうと、その子どもは見事に泣き虫で弱い人間になります。

 

そして、テストの点数が悪かった子に対して「お前はバカか」など言うものならその子はバカになるように行動します。

 

早く言えば、親の言った通りになるのです。

 

どんなに愛情が前提にあっても、子どもは親の言葉の方を選択してしまうのです。

 

わが子が可愛くて仕方ない、けれどついいじった言葉、何気ない言葉だとしても、子どもは受け入れ、また傷つく場合もあります。

 

なぜなら子どもの脳みそは柔軟で素直だからです。

 

なので自分の口ぐせが子どもに対して脅威になっていないか、傷つかせていないか、ちゃんと見極めて発することが大切です。

 

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親の呪縛から抜け出せない人や、自分が今生きづらいと感じている人は、そんな素直な幼い時代に、そのような言葉だけを印象的に記憶しているためなのです。

 

そしてそのような親の言葉が原因で、ピグマリオン効果によって今の自分はつくられたのです。

 

しかし生きづらさに気づいたら、自分もその思いを外して幸せを感じて生きるために、大人になった自分が自らを変えていく必要があります。

 

ダメだと思う自分をつくったのが、親からのピグマリオン効果だとするなら、今の自分を救うのも、自分に対するこれからのピグマリオン効果です。

 

新しい自分を形成していく、そのためには、肯定的な言葉、安心できる言葉を使い、自己肯定感を高められるよう、ピグマリオン効果を自分自身にうまく利用するのです。

 

また、これから子育てをする人は、自分がわが子の人格を作る土台だという責任感をもって、言葉に注意していく必要があります。

 

そのためには、今までの自分の言動を振り返り、ネガティブな言葉や否定的な言葉を使わないようにすることが大切です。

 



まとめ

 

子どもは親の愛情をそのまま受け、そして大人になっていきます。

 

しかし、親や養育者、教育者である人間が、悪い言葉や意地悪な言葉を使ったりなど、言葉の使い方を間違えてしまえば、言われた方はそのような人間に自然となってしまう傾向があるのです。

 

これをピグマリオン効果といい、今の自分があるのはそれが土台になっているためです。

 

ネガティブな生き方を選択してしまうという人の多くは、自分の親の言葉に今一度フォーカスして、それを自身で変えていく必要があります。

 

そして子どもとは、どんなに親がわが子に対して愛情をもっていても、かける言葉が酷ければその方を自然と受けいれてしまうのです。

 

なので、今の自分が「生きづらさ」に気づいたら、自分もその思いを外して幸せを感じて生きるために、大人になった自分が自らを変えていく必要があります。

 

ダメだと思う今の自分をつくったのが親からの言葉による「ピグマリオン効果」だとするなら、今の自分を救うのも、自分に対するこれからのピグマリオン効果です。

 

自分のこれからの人生を諦めずに、また幸せを感じて生きるために、このピグマリオン効果を悪い方ではなく、良い方へとつなげるよう自分自身のために利用していきましょう。

 

そこでストップをかけるのも自分、開けさせるのも自分です。

 

人間の可能性は無限大ですからね!

 

お読みくださりありがとうございました以上marupoでした



お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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