インナーチャイルド・セラピー「癒しの作業」

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インナーチャイルド・セラピー

インナーチャイルド・セラピーについての注意点

まとめ

 

こんにちはmarupoです

 

本来、子どもは誰でも子どもらしく、感情や興味を自由に表現し、素直に話したりしながら、自分の感覚で人を信じます

 

親から守られ無条件で愛情が与えられ、家は子どもにとって安心できる場所であるということになります。

 

しかし、その子どもにそれが得られない(機能不全家族)場合、子どもの心は傷つき自分のことは後回しにして、そして自分の気持ちをないがしろにしてまで、家族の中で別の役割を演じはじめるのです。

 

これは子どもとしては偽りの自分です。こうした子どもを「インナーチャイルド」といいます。

 

⇩合わせてお読みください⇩

機能不全家族・泣いているインナーチャイルド

 

今回はそんな機能不全家族で育ち、傷ついたこころの中にいる偽りの自分「インナーチャイルド」を癒すお話しをしたいと思います。

 

 

インナーチャイルド・セラピー

 

 

インナーチャイルド・セラピーって何?

 

インナーチャイルド・セラピーとは、自分のこころの中にいる「傷ついた内なる子ども(そのときの自分)」に会いに行き、当時つらかったこと、悲しかったことなど、子どもの自分が傷ついてしまった感情の解放のお手伝いを今の自分が一緒にしてあげて、そのときの自分を癒すためのセラピーです。

 

今、自分がアダルトチルドレンだという人、また何かしらの生きづらさを感じていたり、原因不明の心身症を抱えている時、それはあなた自身のインナーチャイルドが無視されたり、抑えつけられて泣いているときです。

 

そして自分自身がその存在に気づいてあげて、子どもだったころに傷ついた、自分の思いの限りを表現させてあげ、受け止めて慰めてあげることで、もとのワンダーチャイルドに戻してあげましょう。

 

ではまずセラピーの流れからみて見ましょう。

 

 

☆インナーチャイルド・セラピーの5つのステップ

 

安全な場所を確保しましょう

自分のありのままの感情を吐露でき、肯定も否定もされず受け入れ、

共有してくれる場所を確保しましょう。

アダルトチルドレンであるという自覚

 自分の中のインナーチャイルドの存在に気づく

⇩⇩

インナーチャイルドに会いに行く

嘆きの仕事

インナーチャイルドの本当の感情を吐き出してあげましょう。

癒しの作業

本当の自分を認め受け入れましょう。

⇩⇩

インナーチャイルドの本音を心ゆくまで吐き出させる

人間関係の再構築

本当の自分を認め、受け入れる

⇩⇩

ワンダーチャイルドを取り戻し、新しい自分を作る

 

以上5つのステップがセラピーの流れです。ではそれをさらに掘り下げて説明していきます。

 

 

安全な場所を確保…当時の幼かったころの自分が誰にも言えなかったこと、我慢していたこと、泣きたくても泣ける場所もなく、ただひたすら抱えていたつらかった感情を、思いっきり出せる場所が必要です。

 

そして、その気持ちに対して肯定も否定もしない人に傍にいてもらい、一緒に聞いてもらうことが必要です。できれば信頼できるカウンセラーやカウンセリングルームを探してみましょう。

 

また一度に詰め込んでの作業はせず、様子を見ながら何度かに分けて取り組みましょう。

 

 

アダルトチルドレンであるという自覚…自分は親の犠牲者だったということを認めること。

 

その時の自分の親や大人との関係で身に付けた、強い「信念」や、その信念を実現するための「行動」があるかどうかチェックしましょう。

 

親がしていた言動やそれによっていつの間にか気づかずしている癖や習慣など、細かく分析してみましょう。まずは自分がアダルトチルドレンであるということに気づく(認めること)が最初のステップとなります。

 

 

嘆きの作業… 目を閉じて深呼吸をしながら、子どものころの傷ついて悲しんでる自分に会いに行きます。見つけたらそっと近づいてください。 その子は泣いていますか?遊んでいますか? 静かに見守りましょう。

 

その子(幼いころの自分)を見て感じたこと、今まで誰にも言えなかったこと、出せなかった感情、したくてもできなかった行動を「今ここ」で吐き出してみましょう。

 

その時にもし、少しでも親のことをかばったり、「それはしょうがないことだった」とか、「思い出しても仕方のないことだ」と、今の自分が言い訳をしたり諦めたりすると、心の中にいるインナーチャイルドの本当の気持ちはわかってもらえません。

 

自分の中のインナーチャイルドの一番の味方は、自分自身であることを理解し、思いっきり感情を吐かせてあげましょう。

 

今の私
今の私

もうこわくないよ大丈夫

幼いころの私
幼いころの私

ほんと?

 

癒しの作業…感情を充分に吐露することができたら、次はそんなに傷ついていたり、我慢していた自分を認めましょう。そして自分の中に改めて受け入れる作業をします。

 

今の私の心「つらかったね」「頑張ったね」「寂しかったね」

➡子どもの私に語りかけながら「慰める」こと

 

「よく頑張ってきたね」
  
 

 

人間関係の再構築…自分を苦しめる理由がわかったら「じゃあ、これからどうする?」と問いかけてみましょう。

 

何よりも今の自分を大切にするために、自分の信念を再検討し、不必要だと思うことがあればそれを修正し、新しい人生の歩み方を選びとって、自由を獲得していくことです。

 

不必要な過去の信念➡「親の犠牲者」「大事にされていなかった」「愛されない自分」

新しい自分の信念➡「私は大切にされる存在なんだ」「このままの自分で充分愛されるんだ」

 

 

もう大人になった自分を傷つける人はいない。新しい人生を歩んでいこう

 

では、セラピーの作業をするにあたっていくつか注意点があります。作業中はそこもしっかりと心得ながらやっていきます。

 

インナーチャイルド・セラピーについての注意点

 

 

・このセラピーは感情の出し入れが激しい作業となります。終わった後の疲労感も大きいので、ゆっくりと休む時間を取りましょう。

 

・セラピーの途中では、今まで抑え込んでいた無意識の部分から、感情や記憶がわいてきます。なので急激な体験をすると、落ち込みが激しくなったり、逆に気分が上がり過ぎることがあるため、回復を急いだり焦らせたりしないようにしましょう。

 

 

 

 

サポーターであるカウンセラーは何か月か様子を見ながら支援していく配慮が必要です。

 

まとめ

 

幼いころにつらい体験をし、それをトラウマとしてもっていたり、インナーチャイルドの存在に気づかないでいると、大人になっても原因不明の心身症になったり、生きづらさを感じてしまいます。

 

それは子どものころから、親や周囲のために自由な子どもを犠牲にして、歯を食いしばって耐えて、大人になった今も、良い子を演じ続け、とうとう心が壊れてしまうのです。

 

傷ついた心を、他の誰かや何かで埋めようとしても、埋めることができなかった人。けれど本当は自分の力で埋めていくことができるのです。

 

「癒し」は自分のための責任です。なぜなら気づかないまま、傷ついたままの気持ちを次の世代へ伝えないこと、本当に伝えるべき必要なことは無条件の愛情です。

 

そして「癒し」の力は自分の中にあります。サポートしてくれる人は必要ですが、どんなに大金を払ってもほかの誰かが傷を埋めてくれたり、癒してくれるわけではないのです。そこをしっかりと見極めていきましょう。

 

お読みくださりありがとうございました以上marupoでした

 

 

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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