人の「振る舞い方」それはその人の気持ちの表われである

心理学講座

こんにちはmarupoです

 

人が他人に見せている表面的な部分、または外面的な行動、振る舞い方は、その人の内面的な自己評価の表われです。

 

人は、日ごろどのような振る舞い方をしているでしょうか。

 

もちろん女性なら「女らしく」振舞いますし、男性なら「男らしく」振舞います。また医者は「医者らしく」教師は「教師らしく」…などなど、単純に言えばこういうことになります。

 

ただその振舞い方というのは、人によってみんな違います。

 

たとえば同じ女性でも、その人が「肌」に女性としての価値を持っている人だとすれば、その女性はそうなれるようきれいな肌になるための勉強や努力をしたりします。

 

ファッションやスタイルなどに自己評価を高くもっている女性なら、その理想に近づくため努力しながら振舞いますし、食べ物に意識を高く持っている人なら、自分で栽培したり無添加にこだわったりするのです。

 

職業によってもそうです。医者は医者として振舞いますし、警官は警官として、社長は社長として振舞おうとします。

 

ただの平社員が社長のような振舞い方をするのは、どう見ても変な感じに見られます。

 

ただ、人は自分のことを「こうありたい」と思うことにより、その人の行動が違ってくるのです。

 

そしてその「こうありたい自分」というのが、今の自分に近ければ近く、また周りからもそう認められていれば、その人の自己評価は高くなります。

 

その反対で、「こうありたい自分」というのが今のその人から離れていたり、周りからも認めてもらえないとなると、その人の自己評価は低くなります。

 

なぜなら、その思いというのは、その人がもつ「自分の価値」でもあるからです。

 

なので人の理想の生き方とは「自分はこうありたい」「こんな生き方をする自分でありたい」という、その人の内面的な部分からきているのです。

 

ではこの自分の理想から離れていたり、周りからも認めてもらえず、自身の自己評価が低くなると、人はどうなるのでしょうか。

 

その答えは、「なんで自分はこんななんだ…」など、その人はそのようにマイナスな捉え方をし、「悩み」となり落ち込んでしまうのです。そしてその人の心には「不安」を生み出してしまいます。



自分の評価からくる不安

 

人は、自分のことを思った通りや理想の通りに振舞うことができ、周りにも認められれば、自分のことを「プラスに評価」することができます。

 

けれど逆に思った通りの自分とかけ離れていたり、がんばっていても理想に近づけない場合、そこから悩み落ち込んでしまい、自分で自分のことを「マイナスに評価」してしまうのです。

 

そしてその自分のことを、プラスに評価したくてもできなかったり、否定したくなくても今の自分は否定せざるを得ない場合、自分を不安にさせてしまいます。

 

そのように心理的な不安に陥ってしまうことを「自己評価不安」といいます。

 

そしてその自己評価不安は、その人の「理想と現実のギャップ」という、心の問題の核心でもあるのです。

 

理想のイメージと現実の自己のギャップ

 

この世では、人間だけが自分で自分のことを評価する動物です。

 

人は、「こうあるべき」や「こうありたい」という、自分についての理想のイメージをもっています。

 

たとえば「有名人になりたい」「きれいになりたい」「大金持ちになりたい」など、人によってさまざまな理想があります。

 

そして、その理想の自己イメージに基づいて、現実の自分自身のあり方を「プラスに評価」したり「マイナスに評価」したりしています。

 

 

人は、その自分についての「理想のイメージ」と「現実の自分」が一致していれば、心の問題は生じないのです。

 

なので、「自分はこうあるべき」「自分はこうありたい」と思っている自分がいる場合、今の自分がその理想のイメージの自分と一致しないとき、またその思いが強ければ強いほど、現実の自分と理想の自分は食い違うこととなり、漠然とした不安を抱えてしまい、落ち着かない心理状態をもってしまいます。

 

この落ち着かない心理状態が「悩み」の正体で、それが強ければ強いほど、人は心の問題として苦しむのです。

 



落ち着かない心理状態

 

 

この心理状態には段階があります。

 

①何も心に問題がない状態   

②少し落ち着かない心理状態  

③落ち着かない心理状態    

④もっとも落ち着かない心理状態

 

①心に何も問題がない状態

 

自分に対して、また自分の周りの人に対して「プラスの感情」を抱いているとき。

 

そして現在も未来も過去も良いと思えているようなときなど、このような心理状態は心にゆとりをもつことができ、何の問題もない状態といえます。

 

 

 

 

②少し落ち着かない心理状態

 

自分の周りの誰かや何かに対して不満を抱いてるとき。

 

ただ、この場合は、悪いのは「不満を抱かせる相手」であって、実際に「不満を抱いている自分」ではないと思っています。

 

変わらなければいけないのは「自分」ではなく「相手」です。

 

なので、この段階では、相手をマイナス評価すること、要は相手のせいにしておけば、自分を守ることができます。

 



③落ち着かない心理状態

 

これは、周りの人から「マイナスの評価を受けたと感じたとき」です。

 

けれど人は、たとえ周りからマイナスの評価をうけても、何か理由をつけて自分で自分のことを正当化する能力を持っています。

 

その仕方も人によって違い、強気な人は自分をマイナス評価した相手を攻撃し、相手をコケにしたり引きずりおろすことで、自分のことを守ります。

 

弱気な人は、自己弁護を試み、相手に対して自分の正当性を主張して自分を守ろうとします。

 

このように、この段階では、自分を正当化する理由さえ見つかれば、自分を守ることができます。

 

 

④最も落ち着かない心理状態

 

これは「自分で自分をマイナスに評価せざるを得なくなるとき」です。

 

まだ、人のせいにしていられるときはいいのですが、誰のせいにもできない、すべて自分が悪いと思ってしまうような状態は、一番不安が強い状態です。

 

もう救いがないと感じる時、人はいつでもどこにいても心が落ち着かない状態になっています。

 

この状態が続くと、人は心を病んでしまいます。

⇩⇩合わせてお読みください⇩⇩

心理学基礎から学ぼう初級編③「心の健康」



まとめ

 

人が他人に見せている表面的な部分、または外面的な行動、振る舞い方は、その人の内面的な自己評価の表われです。

 

ただその振舞い方というのは、人によってみんな違います。

 

人は自分のことを「こうありたい」と思うことにより、その人の行動が違ってくるのです。

 

そしてその「こうありたい自分」というのが、自分の思いや理想に近ければ近く、また周りからも認められれば、その人の自己評価は高くなり、逆に「こうありたい自分」というのがその人の理想から離れていたり、周りからも認めてもらえないとなると、その人の自己評価は低くなります。

 

なぜなら、その思いというのは、「自分の理想」からくるものであり、それはその人がもつ「自分の価値」でもあるからです。

 

なので自分についての「理想のイメージ」と「現実の自分」が一致していれば、心の問題は生じないのですが「なんで自分はこんななんだ…」など、今の自分に不満をもち、マイナスな捉え方をしたり、自己評価が低くなってしまうと、その人は落ち込み不安を抱え「悩み」となります。

 

もし、現実の自分と理想の自分にギャップを感じるのなら、そこに一歩でも近づくための努力や学びが必要です。

 

そして理想の自分になれるよう、トレーニングをしたり、自分の思い方などに気を使いながら毎日を過ごすことで、その人の振舞い方なども徐々に変わっていきます。

 

人はそうやって、ひとつずつ理想の自分を追いかけ、夢を現実に叶えていくのでしょう。

 

 

お読みくださりありがとうございました以上marupoでした

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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