人間の賢さはIQではなくEQという心の知能指数で決まる

心理学講座

こんにちはmarupoです

 

世の中では「頭がいい」「賢い」と言われる人たちがいます。

 

そのように評価されることは、誰だって嬉しいしまた誰もがそんな人になりたいものです。

 

しかし、その「頭が良くて賢い」人とは、どんな基準から判断されているのでしょう。

 

昔は頭が良い人というのは「IQが高い」ということで判断されていました。



IQとは知能指数のこと。

 

生活年齢と精神年齢の比を基準とした方式「精神年齢÷生活年齢×100」で算出される。

 

知能テストで測定し、IQの結果が高いほど知能が高く、低いほど知能が低いとされる。

 

しかし最近では、人の賢さや頭が良いということを判断する材料に「IQが高い]だけではなく「人間性」という価値観が注目されるようになりました。

 

そのように、情動に関する能力も人間の知性の一部と考えられるようになり、それで登場したのが「EQ」情動指数です。

 

EQEmotional Intelligence Quotient)情動指数

・心の知能指数を測定する指標・

 

その心の知能指数とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能(能力)のこと。

 

心的知性】自分の感情を知り、現実的な自己を形成して、行動の指針とする能力

対人知性】周囲の人の気持ちを感じ取って適切に行動する能力

 

・これを合わせ持った人は人格的知性の高い人で、これが重要視されるようになる

 



このEQ情動指数は、IQとは違い測定困難なものですが、以下の5つを基準に判断できます。その能力が自分に備わっているかどうかみて見ましょう。

 

 

*EQ情動指数* 

①自己認識力 

②自己統制力 

③動機づけ  

④共感能力  

⑤社会的スキル

 

ではこの5つを詳しく解説。

 



①【自己認識力】

 

自分の本当の気持ちを認識して大切にすることができる。

そして自分が納得できる決断を下せることができる。

 

これは内観能力のひとつであり、自分のことがどれだけよくわかっているか、理解できてるかということです。

 

 

またこれは、自分の内面(思考・感情・願望・価値観など)を観察できている人(これを内面的自己認識という)、また自分自身で見る自分と他人が見る自分が、どれだけ違うのか(これを外面的自己認識という)を把握しているかという人ほど自己分析ができており、その能力が高いといえます。

 

②【自己統制力】

 

自分の衝動を抑え、ストレスのもととなる感情を抑えたりコントロールすることができる能力。

 

また、自己統制力とは「セルフコントロール」とも呼ばれ、誘惑や衝動に直面した際に、自分の意思でその「感情・思考・行動」を抑制することをいいます。

 

なのでその自己統制力の高い人とは、目の前の欲望を我慢することで、先の利得や良い結果を選べる能力のある人です。

 

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③【動機づけ】

 

目標に向かって前向きに考え、必要な努力を続けることができる能力。

 

これは英語で「モチベーション」とも呼ばれています。

 

この能力の高い人とは、ある目的や目標ができたとき、そのための行動をまず開始させ、そして前向きな気持ちでその目標に向かって達成させようといった能力が高い人です。

 

そしてそのような能力の持ち主は、途中で何かあっても諦めることを選ばず、そのために必要な努力をしたり、また方向を変えるなどしながらしっかりと前向きに考えることができます。

 

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④【共感能力】

 

他人の気持ちを敏感に感じ取り、共感する能力。

 

これは「エンパシー」とも呼ばれ、他人の気持ちを理解でき、喜怒哀楽の感情を共有することができる人をいいます。

 

この能力が高い人とは、たとえば友人などがつらい表情をしているときなど「今あの人は何かつらい思いをしているんだな」ということが分かることができます。

 

そしてそのときに自分も相手の気持ちになって考えることができ、自分もそのつらい感情をもつのです。

 

また、友情を生み出すきっかけというのは、「気が合った」や「なんとなく」ということが多いのですが、実はその「共感性」からきています。

 

なので本当の親友を持つ人は、その相手の気持ちを自分のことのようにとても大切にしているということです。

 

共感能力の高い人とは、そのように相手の気持ちを敏感に感じ取り、そしてその気持ちを汲むことができる能力が高い人だといえます。

 

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⑤【社会的スキル】

 

集団の中で他人と協調し協力できるという社会技能のこと。

 

また、これをソーシャル・スキルとも呼びます。

 

これは社会の中で他人と交わり、ともに生活し暮らしていくというもので、そのために必要な能力を心理社会的能力またの名をライフスキルとも呼び、このスキルの能力が高い人ほど、社会的スキルの高い人といえます。。

 

これが苦手な人は「社会性を身に付ける」ための訓練を行ったりします。

 

この社会的スキルは、誰でもどんな年齢の人でも学ぶことができ、練習次第で誰でも上手になっていくことができます。

 

その方法とは簡単で、もし自分にとって何か苦手なことがあれば、その苦手な講座を受けたり、学んだりすることでソーシャルスキルを上げていくことができます。

 

たとえばビジネスやマナー、パソコン教室などに通ったり、人との会話が苦手な場合は話し方教室などがおすすめです。

 

また、コミュニケーション能力を上げたいときや人の気持ちや行動を理解したい場合などは心理学の講座などを学ぶことで、そのスキルを上げることができます。

 

そのように社会的スキルが身に付くと、その技能を活かすことで社会の中で生きてくことができるのです。

 

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まとめ

 

以上の5つの能力が高い人は、人格的知性の高い人で人間性の価値が優れている人と言えます。

 

このように、これからの時代はIQだけでなくEQという心の知能指数が高い人ほど、社会的に評価されていくでしょう。

 

またIQとは知能指数ですので、それによって人間の資質を表すものではありません。

 

対して、EQとは人の心のさまざまな能力を表すものです。

 

人は、たとえどんなに高いIQを備えていても、その能力を使う能力、EQが備わっていなければ意味がないのです。

 

実際に海外の先進国の企業などでは、そのようにEQを取り入れて新入社員の採用や昇進の基準としていることが多く、その重要性を兼ねています。また日本でもそれを取り入れようとする企業が出はじめています。

 

ということで、本当に「頭の良い人」「賢い人」というのは、IQが高いだけじゃなく、人間性に優れた心の知能指数が高い人であります。

 

なので自分を知ること、前向きに努力を続けること、または他人の気持ちを共感することは、「自分の能力を上げる」ということにもつながっていくことなんですね。

 

お読みくださりありがとうございました。以上marupoでした



 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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