世の中には人を平気で騙し、金品や財産を奪う悪い輩がいます。
そんな悪人から騙されて金品を奪われてしまえば、カモにされた方は当然絶望の淵に落とし込まれ、心身ともにかなり痛い目にあいます。
このように世の中では、騙す悪い人もいれば、騙される人もいて、その両者が引き寄せ合って詐欺犯罪が成立します。
騙す側は、ありもしないことやでたらめなウソを、まるで本当の真実のように話したり、自らそんな人物だと信じ込ませることができる、いわば嘘つきの天才です。
しかも、その人物になりきるというよりは、それが真実の自分だと思い込んでることもあり、嘘だという意識すらない場合があります。
なので、どんなに自分の過去や経歴がすべて嘘でも、堂々とそのように振舞うことができるのです。
また必要ならば嘘の『証拠』を作っていくことさえ何の罪悪感もなく、隙を出さないよう細かい部分まで細工をしていくことも得意です。
そして騙される人は、そんな詐欺師の心理的な駆け引きにうまく乗せられ、酷いときには借金を重ねてでもその人物を信じ、次々とお金を奪われてしまいます。
詐欺師は人の心理を操る
騙す犯罪の手口は、結婚詐欺やオレオレ詐欺など、人の心理状態によって数えきれないくらい発生します。
たとえば、大金持ちになって自由を手に入れたいという、夢や目標がある人の場合。
そんな人は、一刻もはやくつらい毎日から抜け出して、お金や自由を手に入れ、自分が求める「成功」や「幸せ」を、どうにかして掴みたいと思っています。
ただ、それをどうすれば手に入れられるか、人生これでいいのかなど、不安や恐れを常に抱えているものです。
となると、先にそれを克服し、成功を手に入れている人から学ぶことが、一番の近道だったりします。
しかし、悪の詐欺師は、この部分を狙ってきます。
たとえば、投資やビジネスで成功し、大金持ちになりたいという人がいたら
まるで自分が『投資で大儲けしたお金持ち』として、直接ではなくても、ネットや情報に紛れてその人の前に現れます。
そして、それを手に入れたい人の心を揺さぶります。
また、会社の社長や経営者になって、お金や自由を手にしたいという願望をもっている人には、
誰もが指をくわえて憧れる、すごい経歴をもつ『年商数百億の経営者』になりきって現れ、自分を信じればそれを短期間で実現させると、自信満々に断言したりします。
もちろんセットで成功者としての『嘘の証拠』を見せつけ、憧れを抱かせたり、それが本当の真実だと思い込ませます。
詐欺師は、そんな人たちの心の隙間に潜り込むのがとても上手く、本気にさせ
高額な講座や情報商材を売りつけることで、身も心も底をつくまでお金を騙し取っていきます。
嘘の天才詐欺師と
本物の成功者との違いとは
まず、本当に成功して世に名前が出ている経営者などは、世間がその人の存在を知らなくても、わざわざ自らを売り込んだり「成功者」だとは言いません。
また順番からすると、経営する事業などが本当に存在し、それが大きく成長していくにつれ、先に会社名が世に知れ渡っていくことが前提にあり、それを創った人の名前などは後で出てきます。
そうやってあくまでもビジネスとして、商品をつくり売って成功し、結果大きな富を得ますが、世間に先に知られるのは、その人の名前よりも会社名などが先です。
逆に詐欺師は、誰も知らなくてもそれらしい会社名を名乗り、自分は年商何億円の経営者、成功者だと先に述べます。
要は、経営している会社よりも先に「自分はすごい成功者だ」と世間に売り込み、存在を広めようとします。
また、もうひとつ大きな違いとしてあげられることは
本当の成功者は、そこに行きつくまでいろんな苦労やつらさ、経験を繰り返し、試行錯誤をしながら、必要な人のために商品などを開発し技術を磨き、提供することで富を得ています。
なので、自分の収入源はそこから入ってくるため、極端に言うと、他からの収入はもう別になくてもいいのです。
けれど未来ある若者や、夢を叶えたい人のために、経営戦略や成功のノウハウ、ビジネスに大事なことなど、ネットなどで自らの経験を通して、ほぼ無償で人々に語ってくれます。
もちろん、それを幅広く伝えるため本なども出版し、情報商材なども提供していますが、本の値段などはせいぜい高くても千円~二千円くらいで、情報商材も手の出るくらいの金額です。
しかし、詐欺師は違います。
経営戦略や成功のノウハウ、ビジネスに大事なことなどを「教える」と約束しますが、その条件として高額な金額を「長い人生では安い買い物」だと騙して要求します。
確かに成功するためには、時には自己投資も必要ですが、本当の成功者はお金のない苦労も知っていますので、極端に高額な料金など設定しない人がほとんどです。
しかし、ここからが詐欺師の本勝負、いかにその人たちを騙して高額な金銭を奪うかというゲームがはじまります。
そして、その罠に引っかかってしまった人は、残念ながらただただ大切なお金を奪われるはめとなってしまいます。
ということで『本当の成功者』と『嘘の天才詐欺師』、この両者の大きな違いはこうです。
本当の成功者ほど、その本人より会社が有名であったり、ちゃんとした収入源をもち、真実の情報を伝えている。
また、そんな人ほど、ビジネスや成功のノウハウなどは、ほぼ無償か高くても数千円~数万円程度で提供している。
嘘つきの天才詐欺師は、会社より自分を有名にしようとする、または自分の嘘で信者を作る。
しかし、本職は「詐欺」なので、天才的な嘘をつき、だれかを騙してお金を得るしか収入源の方法がない。
また、実現不可能な『短期間での高収入』や『人生の成功』などを約束し、数十万円~数百万円の高額商材などを販売したり講座などを売り込む。
そのための口のうまさや文章、嘘を信じ込ませる技術は、人並外れた才能の持ち主である。
そんな詐欺師に騙されないためには
まず、高額商品を購入する前には、どんなにそれらしい真実のような話をされても、疑うことはもちろんです。
また、詐欺師は人の気持ちを焦らせたり、追い込んだりすることが得意です。
それは冷静さを失ったり「買わないといけない」という思い込みを相手の心に植えつけさせます。
そのための嘘や話術をふんだんに使ってくるため、騙される人はとうとう「今すぐに購入しないといけない」という思いになってしまうのです。
なので、できればどんなに素晴らしい内容でも、すぐに信じて飛びつくことはせず、その人物の語っていることが真実であるかどうかを、しっかりと見極めることがもっとも大切なことといえるでしょう。
また、騙されやすい人とは「自分は決して誰にも騙されない」と思い込んでることがあります。
そんな人ほど、詐欺師のカモになりやすいので、気をつけましょう。
まさか自分が…そんな人ほど騙される―詐欺、悪徳商法、マインド・コントロールの心理学 (パンドラ新書)
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悪質な高額商材を売る詐欺師
まとめ
悪質な高額商材を売る詐欺師は天才的な嘘つき騙す手口とは
詐欺師は、いきなり高額な金額を奪う場合もありますが、巧妙な詐欺師ほど段階を踏んで、ターゲットを心の底から信じ込ませていきます。
最初は少ない金額からはじまるため、このくらいならと油断させますが、徐々に深みにはまっていくと、金額も高額へ進んでいき、最後は小銭も残らない状態にされることがあります。
あなたを成功者に育て上げられるのは自分しかいない、信じる者は必ず成功へ導く、決して見捨てたりはしない…など、時には叱責しながら、また心を癒されるほど包み込むような言葉をかけてくれたり、感動の涙を誘いながら、熱く熱く語り続けます。
これを毎日毎日繰り返すことで、ターゲットはその詐欺師を心底信じ、いつの間にか崇拝して信者化していきます。
要は「洗脳」されていくため、騙され続けてお金がすっからかんになっても
その人を信じていれば大丈夫だと、最後まで気づかないままの人も多くいるのです。
これは、カルト教団や悪質な宗教などと似ています。
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ただし、冷静に考えれば、もしも本当に年商何億~も稼いでいる人物なら、どこかで「見た」とか「聞いたことある」ぐらいはあるはずです。
それなのに、なぜ簡単にそんな輩を信じるかというと、それは騙される側の心の弱さに主な原因があります。
たとえば、自分で考えて行動することができない人は、誰かに依存しやすいので、悪い人間からは簡単に騙されます。
またブランド品や持ち物などから、人を外見や見た目で判断したり、決めつける癖がある人は、騙されやすく嘘を見極めることができません。
さらには、悩みや苦労などから、心身ともに疲れて弱っている人も、自分を救ってくれる何かや誰かににすがりたい思いに駆られるため、悪い人間からはうまく騙されてしまいます。
詐欺師や騙す側の人間は、そんな弱い心の隙間を狙って、お金を得るためだけに付け込んで利用しているのです。
そして、巧みな話術と嘘の証拠で、あるはずのないことも事実にし、ターゲットを騙していきます。
誰もが楽して大金持ちになるのを夢見ることは、決して悪いことではなく、むしろ人々の永遠のテーマです。
けれど、すごい成功者やありもしない話には、ほとほと気をつけていきましょう。
お読みいただきありがとうございました
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