否定命令が心をしばる「毒親の呪縛」から解放されるには

心理学講座
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こんにちはmarupoです

 

自分は「毒親」に育てられた。

両親がいつも仲悪かった。

幼少期は親の暴力に耐えていた。

 

もし幼少期に、このようなことを親からされて育ったなら、それは「虐待」です。

 

このような経験は、とても深く心に傷を負ってしまう原因となります。

 

けれどここで大事なことは、そんなあなたが大人になった今

そんな毒親と同じように生きてはいけないことです。

 

しかし、昔のことをふと思い出しては、やはり苦しい気持ちがこみ上げてくることもあるかと思います。

 

また、素直な子どもの頃にそんな目にあえば

誰だってそのときの思いが心の傷となり、大人になっても苦しませるものです。

 

そして今でも、そんな毒親が憎くて大嫌いだと思うこともあるでしょう。

 

もちろん、いくら親だからと言っても、わが子にそんなことする奴なんか、子どもから嫌われて当然です。

 

なぜなら、あなたという人間を、平気で傷つけてきたからです。

 

⇩⇩合わせてお読みください⇩⇩

毒親からの解放、そして自由を手に入れろ

 

けれど、どんなに嫌いになっても、忘れることができない人が多いのも事実です。

 

でも、どうしてもそこに心が縛られたままだと、生きるパワーを奪われてしまいます。

 

しかしなぜ、そのように自ら心を縛ってしまうのか

これは、その大きな原因の一つに、自ら否定命令をしていることがあります。

 

では、そんな否定命令とはなにか、またそれをどうすればやめることができるか

毒親から心を解放させ、自由に生きていくために一緒にみていきましょう。

 



 

否定命令とは

 

もし、虐待を受けて育った、毒親に傷つけられたなどの過去をもっていると、誰だって「あんな親(大人)にはなりたくない」と思ってしまうものです。

 

そして、この「~なりたくない」という気持ちが、自身にしている否定命令です。

 

そんな否定命令とは、簡単にいうと否定の命令文で

「~するな」「~してはいけない」「~しないでください」など、言葉の動詞の原形をいいます。

 

しかしこのように、「あんな親にはなりたくない」と、いつも自分自身で思ってしまうと、実は恐ろしい力をもたらしてしまうことがあります。

 

なぜなら、そう思うことで、脳がそれをイメージしてしまうからなのです。

 

これはどういうことかというと、

脳というのは、イメージしたものには、否定や肯定という理解をしません。

そしてさらには、時間も理解できないため、過去の苦しみが「今起こっている」かのように蘇ってしまいます。

 

なので、たとえマイナスなことでも、受け入れたくないことでも、その時の気持ちのままを勝手にあたまの中に流し込んでくるのです。

 

たとえば、失恋をしてしまったら『この悲しみから立ち直りたい』と思い、相手のことを早く忘れたいと思うものです。

 

そうすると、心の中で「あの人のことは早く忘れなきゃいけない」と思います。

 

 

しかし、そう思えば思うほど、別れてしまった相手の笑顔や姿が浮かび上がり、

一緒に過ごした日々など、自分のあたまの中に現れてしまいます。

 

すると、忘れたくても忘れられなくなり、またどうしようもなく悲しみが溢れるものです。

 

これと同じで、過去に受けた虐待から『絶対にあんな親にはなりたくない』と思えば思うほど

そんな毒親のひどい言葉を思い出したり、つらかった時の映像(イメージ)がよみがえってくるのです。

 

なので、これを繰り返せば

まさに自らの心に暗示をかけてしまうことになるのです。

 

しかしだからといって、簡単にその思いを忘れることなどできないことも確かですが、これ以上自分のこころを縛りつづけては、いつか壊れてしまいます。

 

なので、そうならないためには、この暗示を逆に利用することが大事なのです。

 

要は、否定命令ではなく、そこを意識して肯定に変換していくのです。

 

では、それはどうしていくことなのかみていきましょう。

 

 

たとえば別の誰かに

「あなたの苦しい虐待の過去など、もう思い出さないでください」

「そんなひどい親は忘れてください」などと、いわれたとします。

 

しかし、これは否定命令となるので、もしそういわれたら、自分に虐待の過去があるなら一瞬で思い出すでしょう。

 

ただこれは、自分が「そんな親になりたくない」と思うことと同じなのです。

なのでそう思うたびに、それを自分自身にさせて、思い返して苦しめているのです。

 

では、ここで一度あなたに聞きたいことがあります。

逆にどんな親だったら、あなたは幸せだったと思いますか?

 

もし、あなたがこんな親だったら良かったな、嬉しいだろうな、など

そんな、自分が理想とする親(大人)は、どんな感じでしょうか。

 

たとえば

優しくしてくれる

わがままをいっても許してくれる

一緒に遊んでくれる

自分を守ってくれる

いつも愛してくれる

 

虐待や毒を吐くばかりの親と違って

もし、こんな素敵な親に育ててもらっていたなら、あなたも幸せを感じたのではないのでしょうか。

 

だったら、この気持ちを強くイメージしてください。

 

なぜなら、あなたがそんな素敵な親(大人)になる必要があるからです。

 

そして大事なことは、もし心の中に、少しでも「あんな親にはなりたくない」とう思いがこみ上げてきたら、

そのときは自分のそんな親ではなく、別の人でいいので、

親になるなら「こんな人になりたい」と思うような人の理想像・イメージを強く思ってください。

 

要するに

「あんな親にはなりたくない」というこの部分

「こんな親になりたい」と自分の理想を想いながら変換するのです。

 

すると、その理想とする人が、自分の脳にイメージとなって現れます。

 

なので、これを繰り返していけば、今度は自分自身が、そんな理想に近づこうとしていきます。

 

すると、それを繰り返していくことで、どんどんネガティブな感情は薄らいでいき、やがては理想が希望となります。

 

すると、もっと幸せの方へ目を向けていくことができ、いつか必ず心も解放されていくでしょう。

 

 

まとめ

 

もし幼少期に、親から虐待や毒ばかりを吐かれて育ったなら、

それは、とても深く心に傷を負ってしまうこととなり、大人になっても苦しむ原因になってしまいいます。

 

けれど、どんなに嫌いになっても、忘れることができないのも事実で、それに心を縛られると生きる力を奪われてしまいます。

 

しかし、その心の縛りは、自ら否定命令をしているからです。

 

ただ、本当に幸せに生きたいと願うなら

その否定命令をやめて、そこを肯定に変換することが大切です。

 

また、これはどちらの場合も、同じ自己暗示でもあります。

 

なので、どうせ自分に同じ暗示をかけるなら

否定ではなく肯定することです。

 

なにより、世の中の「幸せな人」とは、すべての人が最初からそうだったわけではありません。

 

今、幸せを感じて生きてる人ほど、過去の自分から逃げず

自身の理想に近づくため、そこに希望をもって努力したのです。

 

そして、それを繰り返すことで、いつの間にか本当に幸せになった人たちなのです。

 

なので、あなたもきっと幸せになれます。

 

そのためには、自分の思うネガティブな否定を、理想という肯定に変換して、幸せな方へとイメージをいく、

ただこれだけを、毎日ひたすら繰り返していきましょう。

 

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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