夫婦喧嘩がたえないのはなぜ?夫婦仲が悪くなる原因と特徴

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長い人生、できれば夫婦いつまでも仲良く暮らしていきたいものです。

しかし夫婦仲が悪い、顔を合わせればすぐケンカばかり…。このような悩みを抱え、苦しんでる人も多々います。

夫婦仲が悪いと、家の中は暗く重たい空気が漂い、二人一緒にいるとストレスを感じ、くつろぐことができなくなります。

しかも、同居している家族にもそれが伝わり、目の前でケンカが始まったりすると、夫婦二人だけでなく、子どもの心を傷つけたり環境も悪くなっていきます。

また『どうしてこんな人と一緒になってしまったのだろう』と自分を責めてしまったり、相手が憎たらしくて恨んでしまうこともあり、こうなってしまうと自ら心の病を引き起こしてしまう原因をつくってしまいます。

 

この広い地球上で奇跡的に出逢い、お互いを気に入り、そこに愛情が芽生えて一緒になったはずなのに、なぜケンカがたえず仲が悪くなってしまったのでしょうか。

 




夫婦仲が悪くなる原因と特徴


 

まずは、夫婦仲が悪くなる原因をみていきましょう。

【原因】

①相手に何かしらの不満がある、受け入れられないことがある、そもそも価値観が合わない

②浮気をされる、信用できない、暴言暴力などのDVがある、お金遣いが荒い

…などなど。まだいろいろありそうですが

ただ、以上のように表面的にはこのような明確な原因があっても、実は仲の悪い夫婦ほど、ここから先を深掘りすることを怠り、自分たちのことを客観的に見ることができません。

また、それはなぜかと言うと、すべて自分の「怒り」「苦しみ」「憎しみ」「悲しみ」「つらさ」などのネガティブな感情が先にたってしまい、そこだけが先走りするからです。

そのため、相手や周囲のことを考えることができず、ただ自分だけが苦しい悔しいという思いでいっぱいになっていきます。

けれどこれは、自分だけではなく、お互いが思っていることだと理解することが大切です。なのでそこを押し付け合うのではなく、きちんと根元から改善しなくてはいけないことなのです。

また、喧嘩になってしまうのは、夫婦どちらか、またはお互いがそんな自分の気持ちばかりを優先し、大事なところを大事にせず、軽く考えたり嘘をついたりごまかしたり、それが不満となって嫌な態度で相手を責めてしまうためです。

ということは、夫婦げんかになってしまう最大の原因は、相手に対するお互いの『悪い態度』なのです。

相手に対する態度とは思いやりでもあります。

人は何かしらの不満やストレスを抱えていると、自分の気持ちを無意識に優先するため、悪気はなくてもどうしても暗くなったり、身近な人や家族に悪態をついてしまいがちです。

また、ケンカが多い夫婦は、本当は恥じるべき行為でも「夫婦だから」「家族だから」という甘えや依存がなぜか前提にあります。

なので、子どもの前でも平気で醜い夫婦喧嘩をしてしまうのです。

では、夫婦仲を悪くしてしまう態度とはどんなものか、先ほどの原因を踏まえながら、その特徴などを詳しくみていきましょう。

 

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夫婦喧嘩を起こしやすい人


 

①相手に何かしらの不満がある、受け入れられないことがある、そもそも価値観が合わない

妻または夫に対して、何かしらの不満を抱えていたり、受け入れられないことがあると、やはりその場合は相手に「○○を直して欲しい」と訴えるわけです。

たとえば、旦那さんが家事や育児に協力的でないと、妻はそれが不満となり「協力してほしい」と訴えます。

逆に、奥さんが家事や料理が下手だと感じれば、夫はそれがストレスとなり「もっとどうにかしてほしい」と思ったりするものです。

また、これを直接言えないような人は、相手を無視をしたり睨んだりなど、何かしらの『不満げな態度』でサインを送ったりします。

ただし、そのことがきちんと伝わらないとき、その場合は相手も「カチン」ときます。なぜなら、これは相手が「自分のことを否定された」として受け止めるからです。

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また、きちんと伝わらない理由としては、自分の「怒り」や「悲しみ」など、感情のまま相手に言っている、ネチネチと言う、または我慢に我慢を重ねたあげく、ドカーンと伝えてしまっていることがあります。

こうなってしまうと、言われた方も「カチン」とスイッチが入ってしまいます。

すると、当然ケンカになってしまうのですが、人は怒りやネガティブな感情でいっぱいになると、興奮状態に陥ります。そうなると感情だけが残り、相手の言葉など何も頭には入ってきません。

相手が話しを聞いてくれなかったり逆切れするのは、これが原因のひとつでもあります。

自分の思いを伝えることはとても大事なことなのですが、抑えきれない感情と一緒にそのまま伝えても、嫌な態度しか伝わらず夫婦喧嘩へと発展していくだけです。

なので、すぐに言い争いやケンカになってしまう夫婦こそ、本当に改善してほしければ「して欲しいこと」や「気づいたこと」として、いつもの会話の中で穏やかに普通に言ってみることです。

また、どうしてもその場で伝えたいことも時にはあるため、ずっと一緒に過ごせる夫婦になるためには、相手のスイッチが入らないような言い方を、自らも研究していきましょう。



②浮気をされる、暴言暴力などのDVがある、お金遣いが荒い

夫婦でいつまでも仲良く過ごすためには、何より相手に『信頼感』がないと、ハッキリ言ってまず無理です。

旦那(妻)がお金遣いが荒い人だと、当然生活は苦しくなり、パートナーは日々疲れ果てていくでしょう。

ギャンブルやお酒、車や身につける装飾品など、次から次にお金をつぎ込む癖をもっているなら、依存症という病気の可能性があります。

これは病気なので、専門家の治療が必要です。

なので、どんなに夫婦でケンカしてもめても、それで相手が治るというレベルではありません。

また、浮気や暴力などは、一度や二度どころか、たった一回でもやってしまえば、相手からの信用は失ってしまいます。

パートナーから裏切られた人は、どんなにうつわが広く、許そうと決心できたとしても、大なり小なり心に傷を負ってしまいます。

そしてその人の人生は、どこかで古傷を抱えながら、ときには苦しんだりつらい思いをして過ごすはめとなります。

しかも、もし常時そんなことをしているパートナーであれば、その人はもう病気です。

また、そんなひどい目にあっていても、何度も許してはまたやられる人も、同じく病気です。

これは、れっきとした共依存症か、パーソナリティ障害、さらにはただ自分の生活のためだったり、自らも同じことを隠れてしているなど、相手を深く思っていない人です。

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不幸な愛を自ら招く「共依存と依存」の歪んだ危険な関係

また、夫婦に子どもがいる場合は、そんな理由からしてしまう大人の醜いケンカを一方的に見せることは、なんの罪もない子を不幸にしてしまいます

なので、夫婦関係の改善の見込みがない場合は、自分たちのことより、将来のあるわが子のことを一番に考え、専門家に相談しながら、別居するなり離婚を考えるなどの対策をとっていきましょう。

 

 


まとめ


 

そもそも夫婦とは他人です。お互い育った家庭も環境も違うし、生きてきた内容だって違います。なので価値観などは違って当たり前なのです。

もし、ストレスのない夫婦関係を続けたいなら、前提として相手の嫌なところは『間違い』で、自分の考えや生き方が『正解』だと思わないことです。

これを無意識にもっている人ほど、自分の考えばかりを押し付け、相手に不満を持ちやすく受け入れることができません。

もちろん、夫婦として一緒に過ごしていれば、多少のケンカはつきものです。

ただ、夫婦喧嘩がたえないとなると、夫婦だけでなく、子どもやその家族も本当に不幸でしかありません。

なので相手に不満があるなら、ケンカで発散しようとせず、そのストレスの原因を探り、ともに協力し合ってなくしていくことが大切です。

しかし、浮気や暴言暴力といったDV、ギャンブルやお酒などの依存症がある場合は、早急に専門家に相談しながら対処をしていき、できるだけ自分の人生を明るく生きることを考えましょう。

夫婦とは、自分が我慢するということでもなく、頭にきて相手に言うことでもなく、ただ育った環境やこれまでの生き方が違ったから「つまづくのはあたりまえ」だと理解し、ここから夫婦関係を築いていこう、という気持ちがなにより大切でしょう。

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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