こんにちはmarupoです
人と人とが『良い人間関係』を築いていくためには、お互いの信頼関係が大切です。
また、家族や夫婦をはじめ、恋人・友人・プライベートや仕事の仲間など
自分にとって大切な存在であればあるほど、人はその関係を大事にしようとするものです。
なぜなら、そこには「相手を思う」という気持ちが、誰の心にも自然と前提にあるからです。
誰もが大切にしている人間関係では、このようにお互いそうであることが信頼関係につながるため、良い関係を保つことができます。
もし、心理カウンセラーを目指す人は、クライアントとラポール(信頼関係)を築くためには、このような「相手を思う気持ち」が最も重要となります。
また、家族や親しい人になら自然にできるような気持ちをもって、クライアントにも接していかなくてはいけません。
そして、しっかりとした信頼関係を築き、カウンセリングを行っていくということが大切です。
またそのときに、クライアントに対して大切なことが3つあります。
それは
①クライアントを「個人」として尊重する
②同情ではなく「共感」する
③カウンセリングの「方向性と目的」を明確にする
心理カウンセラーとして道を進むなら、クライアントと信頼関係を築くために
この3つを、つねに心掛けていくことが大切です。
では、この3つを詳しく解説していきます。
①クライアントを「個人」として尊重する |
クライアントを個人として尊重する気持ちは、カウンセラーとして最も重要なことといえます。
また『尊重』とは、価値あるもの、尊いものとして大切に扱うことをいいます。
そして、カウンセラーとしてクライアントに対する態度は、誰に対してもどんなときでも、常に平等であることが大前提です。
これは、どういうことかというと
クライアントの年齢や、これまでしてきた問題行動
育ってきた環境や背景
そのほか何かしらの特別な状況など
そのこと全てにおいて、何の関係もなく相手に尊敬の念を抱くことが必要なのです。
どんなにクライアントの話が、自分にとっては驚きを隠せない内容や、受け入れがたい批判的な話だったとしても、
誰にも言えないことを『勇気をもって打ち明けてくれた』ということに尊敬の念をもち、そして一緒に解決していけるように、心掛けていきましょう。
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②同情ではなく「共感」する |
カウンセラーは、クライアント対して『同情』ではなく『共感』していくことが大切です。
なぜなら、クライアントの話の内容などから、同情したり哀れんだりすることは「軽蔑されているのではないか」という気持ちを抱かせるためです。
ではここで、共感と同情の違いをみてみましょう。
同情とは…他人の感情、とくに不幸や苦悩などを、自身がともに感じること。
これは、相手のネガティブな感情を、自分も同じように感じるだけの行為です。
たとえば、クライアントの育った劣悪な環境や苦しみに、もらい泣きをしたり悲しんだりするようなことです。
そういう行為はただの同情であり、映画やドラマなどでの感動的な場面や、主人公の悲しく切ない場面などを見て泣いてしまうことと同じ状況をいいます。
共感とは…他人が『体験』する感情、喜怒哀楽や心理的な状態を、自分も同じように、感じたり理解すること。または共有することをいいます。
自分自身、過去につらい出来事や経験があれば、誰しもその気持ちは「本能的」に、心の中の記憶としてあるものです。
なので、たとえ話の内容が違っているとしても、クライアントが自分のつらい出来事や苦しみを話しているとき
「苦しかったんだな」「つらかったんだな」という気持ちがわかります。
この気持ちの部分を共感といい、相手の思いを感じ、それを理解して接することを「共感する」といいます。
*ポイント*
共感は理解すること
同情は感情的なもの
③カウンセリングの「方向性と目的」を明確にする |
カウンセラーは、カウンセリングをするにあたっては、いつも長期的な方向性をもっていなければいけません。
それにはまず、カウンセリングの目的を明確にすることを、常に心掛けることが大切です。
なぜなら、そのことをしっかりと心に決めて進めていかないと、途中で話がずれてきたり、違う方向にいってしまったり、またブレてきたりするからです。
そうなると、お互いの話の行き先がまったく別の方向に進んでしまい、最終的な目的とするゴールと違う結果を招いてしまいます。
なのでカウンセラーは、その目的を明確にし、しっかりと長期的な方向性をもつよう心掛けておきましょう。
まとめ |
今回は、カウンセラーが「心掛けること」のpointを3つ掘り下げてみました。
『個人を尊重する』『共感する』『長期的な方向性と明確な目的』
これは、本当にとっても重要な役割を担っているということを、カウンセラーはしっかりと理解しておかなくてはなりません。
もしクライアントが、このカウンセリングを行ったことで、自分自身を取り戻すことができ、そして徐々に立ち直ることができたなら
その人は世の中に出て、自分の人生を再出発することができます。
ということは、クライアントにとっての残りの人生を
カウンセラーが関わりながら価値あるものにしていくためには
その人の学びや心構えが、いかに大切かとなってきます。
なのでカウンセラーとして、この道を進むのであるなら
その心掛けを「心得ている人」と「そうじゃない人」では
本人はもちろんのこと、またクライアントにとっても、そこが大きな差となるため
とても重要なことでもあるといえるでしょう。
お読みくださりありがとうございました
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