心理学基礎から学ぼう初級編①

心理学講座

テーマ

心理学

心理学とはどんな学問か

「心理学の歴史」「心理学の成立」

心=脳

「心と脳は密接な関係」「心の中の感情を理解する」

現代の心理学

「認知心理学」「人間性心理学」「新行動主義心理学」

「行動から読み取ろう」

こんにちはmarupoです

 

心理学とはどんな学問か

 

これから心理学の学びをはじめたい方、またはじめたばかりという方、これからカウンセラーを目指す方へ。そんな方にまずは知ってほしい心理学とはどんな学問なのか、基礎知識の講座です。

 

「心理学の歴史」

 

心理学とは人の心と行動の学問である。人の心の動き、人や動物の行動を研究すること。

 

一番初めに人の心を理論的に考え読み解こうと試みたのは、古代ギリシャの哲学者アリストテレス(紀元前348年6月19日~紀元前322年3月7日)だといわれています。

 

そのアリストテレス以降、特に心理学の成立に大きな成果を残したのは、ドイツの「心理学の父」と呼ばれる人物ヴィルヘルム・ヴント(1832年8月16日~1920年8月31日)です。

 

ヴントは1879年に「心理学実験室」を開設し、「実験心理学の父」とも呼ばれるようになりました。19世紀以降には、心理学に「実験的方法」もとりいれています。

 

 

「心理学の成立」

 

ヴントは心を形ある物体としてとらえずに、意識に注目しました。被験者に様々な刺激を与えて、その瞬間どのようなことを意識したかを詳しく調べ「心の構成要素」を明らかにしようと試みました。

 

このヴントの考え方はのちにエドワード・ティチェナー(1867年1月11日~1927年8月3日心理学者)によって構成主義心理学と呼ばれ、現在の心理学の礎を作りました

 

同じころアメリカ合衆国の哲学者ジョン・デューイウイリアム・ジェームスとならんでプラグマティズムの哲学を背景とする機能主義心理学も発展しました。

 

 

のちに構成主義心理学は枝分かれしをします。

 

*行動を心理学の対象としてとらえる行動主義心理学

 

*単なる構成要素だけでは意識を説明することはできないと全体観を重視するゲシュタルト心理学

 

*無意識を重視する精神分析

 

*1960年以降は認知に焦点を当てた認知心理学が主流となり情報処理過程に焦点を当てた視点が現在多くの人々に支持されています。

 

 

 

ではここで、少し心と脳についてお話ししていきましょう

 

心=脳

 

「心と脳は密接な関係」

 

多くの人は、ビックリしたり興奮したりすると心臓がドキドキしたり、つらいことがあると胸が苦しくなってしまいます。

 

このような身体的反応から「心=胸・心臓」をとらえがちですが、実際は「脳」が心の動きを担っているのです。

 

なので「悲しい」「つらい」などの感情を抱く時には本人の意思とは全く関係なく、必ず脳の神経系に変化が表れています。

 

「心の中の感情を理解する」

 

感情とは物事に感じて生じる気持ちのことをいいます。

 

人間が最初に感じた感情は「恐怖」だと言われています。危険なものから逃げて自分を守ろうとする危機回避の働きが強い影響を与えています。

 

なので、ネガティブな感情こそ、人間を守るためには必要な感情だと言われます。が、しかし、あまりにも極端な恐怖や不安の感情に支配されてしまうと生活に支障をきたしてしまう、ということがあるのです。

 

 

 

では、ここからは現代の心理学について学びましょう。

 

 

現代の心理学

 

 

「認知心理学」「人間性心理学」「新行動主義心理学」

 

認知心理学…情報処理過程に焦点を当てた生体の認知行動を研究する学問。現代の心理学の主流。

 

人間性心理学…個人の独自性に注目し、人間の自由で健康的な側面を強調し、共感的な関与を重要視している。何か特別な方法や理論を打ちたてるというよりも「個人を信じる」という傾向の強い心理学です。

 

新行動主義心理学…こちらはジョン・ワトソン(1878年1月9日~1958年9月25日アメリカ合衆国の心理学者で行動主義心理学の創始者)から発覚したものです。

 

彼はすべての心理的現象は刺激と反応S-Rから投球していきました。(S-Rとは「褒められる」=「頑張る」などの刺激によって生じる反応のこと)

 

 

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行動から読み取ろう

 

私たちは無意識のうちに、表情だけでなく、行動からも人の心を読み取っています。

 

行動から人の心を読み取り、他者関係を円滑にするために試行錯誤を繰り返しているのです。これからカウンセラーを目指す方は何事も経験しかありませんが、この行動を読み取りながらたくさんの訓練をしていかなくてはなりません。

 

 

 

「相手の目を見て会話する」「下を向いて話す」「腕を組む」

 

 

相手の目を見て会話する…この行動は「相手に興味、関心を持っている」というサインです。相手の目をじっと見つめる行動は好意とも解釈されやすいのです。

 

ただ、あまり凝視しすぎてしまうと威圧的な態度ととらえられてしまうので注意が必要です。相手の目を見て会話する背景には自分は「相手と積極的な交流を求めたいという意思表示」でもあります。

 

下を向いて話す…この行動は「相手の話に直面できない」という逃げのサインであると同時に反省のサインでもあります。またそれとは別に、自らの人に言いたくないような話など、つらいながらもなんとか必死に話そうとする努力のサインでもあるのです。

 

腕を組む…この行動は威圧的な雰囲気、また「わたしの世界に入ってくるな」という拒否的なサインです。これとは別に「自分の世界にこもりたい」という内面の世界に注目した欲求を読み取るサインでもあります。

 

ただし、カウンセラーを目指す場合は、一般の方同士の会話とは違います。相手に対してこれらの行動から心を読み取る場合でも、何事も「決めつけない」姿勢が重要です。

 

 

🌼まとめ🌼

 

心理学とは人の心の動き、行動をひとつずつ紐解いていく研究なのですです。

 

そこには脳と心の密接な関係があり、いまだ謎はたくさんあります。そこには歴代の心理学を研究した著名人たちのいろいろな学問が礎になっています。

 

けれど、まだ歴史は浅い学問なのです。なのでこれからもっと心理学の世界はとても大きなものとなっていくでしょう。

 

お読みくださりありがとうございました。以上marupoでした

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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