心理学基礎から学ぼう初級編④「ストレス」

心理学講座

 

テーマ

ストレスの正体を探ろう

内的ストレッサー

外的ストレッサー

3つのストレスモデル

素因ストレスモデル

生理学的ストレスモデル

心理学的ストレスモデル

一時的評価二次的評価

 

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やる気が出ないとき、それは心が疲れているのか/

心理学基礎から学ぼう初級編③「心の健康」/

 

こんにちはmarupoです

 

私たちは「ストレスの形」を目でみることはできません。なのでストレスとはいったいどういうものなのか、ここで一度イメージしたいと思います。

 

例えば風船を膨らませてみます。そしてその膨らんだ風船は「人の心」と例えてみます。その風船を人差し指でグイッと押してみます。

 

するとその風船は指で抑えられることによって圧力の密度が変わり、そうすると『このまま抑えられ続けると、割れるかもしれない』という危機的な状況が風船におこります。

 

その危機的な状況、「割れるかもしれない」という 不安な気持ちこそが「ストレス」なのです。

 

ストレスとは英語では「圧力」または「圧迫」という意味をもちます。

 

そしてその人がもつ「厳しい環境」を心理学用語で「ストレッサー」といい、それに対して何とか順応しようとしている状況を「ストレス状態」と呼びました。

 

そしてそのストレッサーはまず大きく2種類に分けられます。

 

ストレスの正体を探ろう

 

●2種類のストレッサー●

不安や緊張など、自分の内面による内的ストレッサー

環境や自分の周りからの影響による外的ストレッサー

 

更にこの二つを分析、人がストレスを感じているとき、どんなストレッサーが影響を与えているかを客観的にみて見ましょう。

 

内的ストレッサー

「心理的ストレス」

「身体的ストレス」

 

心理的ストレス

不安・怒り・緊張・憎しみ・淋しさ・自己肯定感が低い・自分に自信がない…など自分の内面からくるもの

 

身体的ストレス

疲労・怪我・疾病・不眠・健康障害…など自分の体の機能の不調や障害からくるもの

外的ストレッサー

「物理的ストレス」

「社会的ストレス」

物理的ストレス

季節の温度差・温暖の変化・悪臭・薬物・騒音…など自分ではコントロールできない物理的なことからくるもの

 

社会的ストレス

人間関係・経済状況・職場環境・学校環境…など主に社会にまつわる自分の周りの人間関係や経済の不安からくるもの

 

人はこのいずれかを悩みや自分の問題として持っているとき、心にストレスを感じています。そしてこのストレスに関する研究で特に有名なストレスモデルが3つあります。

 

 

3つのストレスモデル

 

「素因ストレスモデル」「生理学的ストレスモデル」「心理学的ストレスモデル」

ではこの3つのストレスモデルを説明していきます。

 

素因ストレスモデル 虚弱性など、性格的にある要素を持った人がストレス状況を体験すると、その人の中で心理的な障害が生じやすいということです。
生理学的ストレスモデル 環境や個人的な感情の問題ではなく、生理的な反応からストレスを解釈したモデルです。副腎皮質ホルモンなどの内分泌系、自律神経系に変化が起こり、免疫機能が低下するためと考えられました。
心理学的ストレスモデル ストレッサーを個人がどのように捉えるかを重要視するモデルです。私たちがストレスを理解する過程には、そのストレスからの弊害、損失、脅威の程度を測る「一時的評価と、自分がどれだけ耐えることができるかという「二次的評価があります。

 

ただし、このストレスは自分次第で乗り越えることができるのです。そのストレスな状況に自ら的確に対処し、乗り越えることができると、それはその人にとっての「成長」となるのです。

 

この成長をもたらす対処可能な(問題に取り組み解決した)ストレスを専門用語でいうと、ユーストレスといい、対処不能な(問題解決できない)ストレスをディストレスという。

 

 

一時的評価二次的評価

 

厳しい環境ストレッサー

⇓⇓⇓

弊害・損失・脅威

その時に自分の価値や目標、信念が脅かされた、危ういと判断したときに行う評価を

一時的評価

苦しくてつらいけど自分がどれだけ耐えていけるか

一時的評価でストレスフルとなったとき、その状況を処理したり切り抜けたりするために、自分は何をすべきかを検討する段階が

二次的評価

⇓⇓⇓

対処する

↙↙        ↘↘

ユーストレス

問題を解決することができた

良いストレス

成功・成長

ディストレス

問題を解決することができない

悪いストレス

失敗・ストレス反応

 

このように、私たちの成長のためには、適度なストレスが必要なのです。

 

 

それは人間関係や生活を円滑にするためには必要なストレスでもあるのです。何か問題にぶつかったとき、その物事に取り組むために、そして十分な力を発揮するためには、日ごろのストレスをどう対処していくかなのです。

 

人は成長とともにいろんなストレス(一時的評価の状況)がその背景にあります。どんなに対処したとしても、なかなかクリアできないときもあるでしょう。

 

ただ、その時に一度や二度の失敗で諦めてしまうより、やはり試行錯誤を繰り返しながら、問題を解決するための努力(二次的評価の状況)は必要です。

 

そしてそんなときも必ず人はストレスを感じ続けます。けれど問題を抱えたとき、もし失敗してそこで諦めてしまえば、自分の成長はできなくなり、心や体にいろんな悪影響を及ぼしてきます。

 

ただ、ストレスは自分の気づかないうちにたまっていたりするものです。なんとなく心や体が疲れたな…と思ったらまず自分を見直すこと、そして日ごろからストレスをためないことも必要です。

 

 

ではそのストレスをためないための様々なストレス解消法をご紹介いたします。

 

生活のリズムを整える●…生活のリズムが崩れてくると、身体に負担がかかり不調などの変化がでてきます。そうすると体はストレスを感じやすくなっていきます。ストレスは自分の体調と密接につながっているため、まずは生活のリズムを整えることを心掛けましょう。

 

運動をする●…からだを動かすと、全身の血液の循環がよくなるため、頭の働きを良くする効果があります。頭がスッキリすると、日ごろの小さなストレスは解消されることが多いでしょう。

 

美味しいものを食べる●…落ち込んだり、悲しいとき、人は自分の好きなものや美味しいご飯を食べたりするとそのストレスの解消にとても役立ちます。美味しいと思うことはその人が感じる「幸せ」なのです。心が幸せを感じることはストレスの解消にはとても良いのです。

 

リラックスできる居場所を見つける●…心の居場所があるだけで、その人の心の安定感は大きく変わってきます。ぜひ、自分だけの安らぐ場所を見付けましょう。

 

お読みくださりありがとうございました。以上marupoでした

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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