心理学講座・交流分析「ゲーム分析」

交流分析

テーマ

ゲーム分析

自分の不愉快な癖に気づこう

ゲームを引き寄せる「ラケット感情」

ゲームの目的と終わらせ方

では、ゲームを仕掛けられた場合はどうすれば良いか

まとめ

 

こんにちはmarupoです  

 

自分の周りで起こるあらゆる人間関係は、実は自分が巻き起こしているものなのです。

 

それは自分が気づくことができない無意識から引き出されています。

 

無意識というのは自分で意識ができない部分のことを言います。

 

けれど、無意識の部分というのは人間の脳のおよそ90%を占めています。なので普段の生活の中で、自分が意識してわかっている部分というのは実はたったの10%前後なのです。

 

ただ、無意識の部分も自分自身であることには間違いありません。

 

けれどそんな無意識の部分は、自分で自覚することができないため、いつの間にか自分でも気づかないうちにいろんな人や物事に対して出してしまっています。

 

言い換えると、それはその人の「個性」でもあるのですが、またその人の「癖」でもあるのです。

 

そして自分の身の回りで起こるいろんな出来事はその「自分の癖」からはじまっているものなのです。

 

 

 

ゲーム分析

 

☆なぜかやってしまう「ゲーム」という悪習慣☆

 

ゲーム分析・ゲームとは、自分ではやろうと思っているわけではないのに、なぜかいつの間にかそれを無意識に始めたり、また何かに巻き込まれたりしてしまうことです。

 

それは恋人とのケンカや別れであったり、仕事やあらゆる人間関係でのトラブルだったり、なぜか同じような形で人間関係がダメになってしまうなど「どうしていつもこうなの?」って思ってしまいたくなるようなパターンなのです。

 

そして最終的に自分の中でマイナスのストロークを得るよう(不快な気持ち)になっていて、それは習慣化された交流となり、特に裏面的交流の中でも周期的に行われるケースとなります。

 

マイナスのストローク(不快な気持ち)を得ると…怒り・イライラ・自己嫌悪・後悔・罪悪感・孤独感・憂鬱・虚無感などが自分の中に起こります。

 

 

↓↓合わせてお読みください↓↓

心理学講座・交流分析「構えの欲求(基本的構え)」

心理学講座・交流分析「ストロークの法則」

 

 

自分の不愉快な癖に気づこう

 

この世にはもしかすると世界のどこかに自分と似ている人はいるかもしれませんが、自分とまったく全てが「同じ」という人はどこを探してもいません。すべてがオリジナルで「個性」なのです。

 

けれどそんな自分だけの「個性」というのは、その人が無意識にもっている「癖」から発信しています。

 

なので「個性」というのは言い換えれば「自分のクセ」。そしてもし、自分がいつも同じパターンで人間関係や恋愛で失敗するようなことがあれば、それも自分のクセから出ています。

 

なので大切なのはそんな「自分のクセ」に気づくことなのです。この自分で気づくという作業のことを心理学では自分の「潜在部分(無意識)」を「顕在化(意識)」していくといいます。

 

 

自分の「クセ」とは「個性」でもある

 

 

ゲームを引き寄せる「ラケット感情」

 

交流分析では人にはホンモノの感情ニセモノの感情があると定義しています。

 

☆ホンモノの感情☆…基本感情(第一感情)「楽しみ・嫌気・怒り・悲しみ・恐れ」

☆ニセモノの感情☆…ラケット感情(第二感情・代用感情)

 

 

ラケット感情とは、自分が持っていた基本感情(第一感情)が親や環境などで禁止されたり、抑圧されたりすることで生まれる代わりの感情(代用感情)。その感情ができる過程をラケット感情と言います。

 

それは、その人が成長するにつれ、そのラケット感情がないと自分の居場所や居心地が悪くなるまで習慣化します。

 

そしてその人が大人になったとき、そのラケット感情が味わえるような環境を無意識に作り出していき、それはその人の人生のパターンとなっていくのです。

 

馴染んだ代用感情を繰り返すパターン、これを基本的構えと言います。

心理学講座・交流分析「構えの欲求(基本的構え)」

これを何度も何度も確認するための手段として「ゲーム」は行われていくのです。

 

ゲームのパターン

自分が気づかずやっているパターン

・「はい」「でも」…ばかりで、のらりくらりの態度を続け、相手を苛立たせる  

・「キックミー」…必ず最後は罵倒されたり殴られたりするような結末に持っていく

・「まぬけ」…いつも馬鹿にされたり、失笑を得ようとする           

  

 

 

ゲームの目的と終わらせ方

 

 

ゲームの目的のまとめ

なぜ自分は気づかないうちにそれをやってしまうのか

①ストロークを得るため  

②時間の構造化

③ラケット感情を味わうため

④基本的感情を確認するため

ただし、ゲームはカモがいて初めて成り立ちます

 

カモになるということは、それを仕掛ける側がいて、そこではじめてゲームがスタートするのです。

 

なので自分がそのカモにならなければゲームは存在しないのです。イジメや人間関係のトラブルは、いかに自分がそのゲームのカモになるかならないかで起こります。

 

カモにならないために、そして自分の人生をうまくコントロールするためには、その自分の無意識の部分、ラケット感情に気づけるかどうかで決まってくるのです。

 

 

では、ゲームを仕掛けられた場合はどうすれば良いか

 

①まずはゲームに気づくこと

②仕掛ける側の「罠(エサ)」に飛びつかないこと

③途中でゲームに気づいたら感情の渦に巻き込まれないように自我状態Aで対応すること

④自我状態Aを利用して肯定的な結末に持っていく

⑤自我状態のFCやACを利用して否定的な結末に浸らない

⑥ゲームから離れる

心理学講座・交流分析「構造分析(自我状態の分析)」←自我状態の意味はこちら

 

 

お互いに気づかないところでゲームは繰り広げられている

 

 

自分が気づかないうちにゲームを仕掛けてしまった場合

 

では、その逆の場合

「自分がいつの間にか無意識にゲームを仕掛けてしまったらどうすれば良いか」

①自分のラケットに気づく

基本的構えができた環境を見直す

・親がよくとっていた感情パターンに気づく

 

・ある特定の感情や状態(いつも自分が繰り返してしまうネガティブな気持ちのパターン)のときに、幼いころ親からのストロークが与えられていなかった、ということに気づく

 

・いつも自分が持っている、それが自分と思い込んだり、自分の感情と思っているものがニセモノの感情ではないか検討してみる

②ラケットを捨てる努力をする

・自我状態FCを活用して、楽しいことをイメージする  

・自我状態Aを活用して、自律訓練法などでリラックスする

まとめ

 

今回は自分の無意識の部分からくる「癖」に迫ってみました。

 

その「クセ」とは実は幼いころの親のしつけや性格、感情、そして環境、それを自分がどう受け入れ、受け止めてきたかで心の中に自分だけの感情というものができたことなのです。

 

それは自分の個性であり、自分のクセとなって、人生を生きていきます。

 

もし自分の中で不愉快な感情があるのであれば、それは自分の「癖」に気づくことです。無意識の部分を顕在化していきましょう。

 

では次回はそんな「クセ」で自分の人生を諦めてしまわないように「自分だけの脚本」を作っていきます。それは「脚本分析」といい、人生を逆転していく技法です。

心理学講座・交流分析「脚本分析①禁止令」

 

お読みくださりありがとうございました以上marupoでした

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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