心理学講座・交流分析「ストロークの法則」

交流分析

テーマ

ストロークの法則

ふれ合い無しには生きていけない

 

こんにちはmarupoです

 

今回は交流分析より第二回目「ストロークの法則」をお届けいたします。ではまずその「ストローク」からの説明です。

 

 

私たちの肉体はその体を成長させたり健康を維持するために、ビタミンやたんぱく質といった栄養が必要です。

 

そして自分の体と同様に、実は私たちの心にも常に栄養が必要なんです。それは日々の心を健全に保ち成長し、健康維持をしています。

 

心理学ではその心の栄養を「ストローク」と呼んでいます。

 

そしてビタミンやたんぱく質がなければ体に不調がくるように、心にはストロークの栄養がなければ、人は生きてはいけないくらい大切なものなのです。そんないろんなストロークを人と人との間でいつも交換しているのです。

 

そのストロークとは他人の存在を認め、そして認めたことを表す言動です。「私はあなたの存在を認めています」というメッセージのやりとりです。ただ、それにはプラスのストロークとマイナスのストロークがあります。

 

 

☆プラスのストローク…心が気持ち良いと感じる、ハッピーになるストローク

☆マイナスのストローク…心が痛みとして感じる、アンハッピーになるストローク

 

ストロークの種類⇒⇒

 

【ふれあい】

 

ストロークの表現方法⇓⇓

プラスのストローク

(肯定的)

良い人間関係を創れる

 

マイナスのストローク

(否定的)

人間関係はこじれる

 

身体で表現するもの

・抱きしめる

・握手をする

・撫でる  

・殴る

・蹴る

・ぶつかる

言語で表現するもの

・励ます

・褒める

・慰める

・悪口をいう

・罵倒する

・けなす

非言語で表現するもの

・うなずく

・微笑む

・見守る

・見下す

・睨む

・軽蔑する

  

 

ただしこのストロークは、どんな人にとっても、たとえそれがマイナスのストロークであっても何ももらえないよりはましなのです。ここからはストロークの法則の説明です。

 

 

ストロークの法則

 

~建設的な交流を築くためのストローク~

 

お互いに心が幸せになるストロークは与える、そして受け取る、また欲しくないストロークは与えない、受け取らない、これが大切です。

 

与える「どうぞ」…与えるべきストロークが手元にあれば与える。

我慢しない「ください」…欲しいストロークがあれば素直に要求する。

謙遜しない「ありがとう」…欲しいストロークがきたら受け取る。

はっきり断る「NO」「いらない」…欲しくないストロークがきたら拒否する。

自分を褒める「がんばったね」…自分自身にストロークを与える。

 

 

人はなぜストロークを交換するのか

 

人はどうして「ふれあう」のか…。実は私たち人間は刺激がないと生きていけないのです。

 

【1】刺激への欲求

 

人は大人になっても年齢に関係なく、実は赤ちゃんと同じように刺激を求めています。

 

赤ちゃんの時は誰しも母親や面倒を見てくれる人が必要です。たとえば「ミルクが欲しい」や「抱っこしてほしい」「おしっこをした」など、そんな時は泣いて全力でその欲求を求めます。

 

そして自分の心を満たし、心に栄養を補給できるのです。しかも赤ちゃんの時の欲求というのは母親や面倒を見てくれる人のおかげでほぼ100%の願いが叶っているものです。

 

けれど年齢を増すごとに、人間は言葉や行動、コミュニケーションなど、その刺激への欲求で心を満たそうとするのです。

 

そしてその欲求が満たされないと、その代用品として、複雑な仕組みや仕掛けを自ら作って刺激を求めていくようになるのです。

 

つまり、大人になるにつれ、様々な構造を通してストロークを会得するのです。

 

【2】構造化への欲求

↓↓構造化の種類↓↓

⑥にいくほど、ストロークの交換量が多く、濃度が高くなっていきます。

 

 

ひきこもり(AC)…ストロークの交換を自分の内側にのみに求めるもので、人からのストロークは受け取れない状態。

 

儀式(A)…あいさつなど、相手と深く交わらない決まったやり取り。

 

活動(A)…今ここでのひとつの共通の目標達成のために、一緒になってエネルギーを費やすこと、仕事や子育て、家事などこれにあたる。

 

社交(FC)…茶飲み話、雑談、暇つぶしなど、無難な話題をめぐって行われる交流。

 

ゲーム(CP・NP・AC)何かの理由で歪んだ交流しかできず、マイナスのストロークを交換するもの。否定的な交流で、心理的な危険を多くはらんでおり、マイナスだが濃度も濃い。

 

親交(NP・A・FC)交流分析が求めるもっとも理想的な交流、時間の使い方。真の欲求と真の感情の交換がなされ、相手も自分もOKな関係として交流している。親密な状態にある関係。

 

※( )内のアルファベットはストロークが交換しやすい自我状態です。詳しくはこちらでご確認ください。↓↓↓↓

心理学講座・交流分析「構造分析(自我状態の分析)」

 

 

あなたOK!私もOK!

 

まとめ

 

 

実は①の「ひきこもり」というのは、人からストロークが受けられない閉鎖的な状態を言います。

 

ただ、ひとりで空想したり考えたりと、自分が自分にストロークを与えることはできるのです。

 

なので人によっては誰にも真似できない力を発揮したりすることもできます。しかし、ストロークの量はあきらかに欠乏状態にあります。

 

そして⑤「ゲーム」ですが、これは一番やってはいけないストロークの交換です。

 

ゲーム」はマイナスのストロークの大量生産構造なのです

 

なのでこれを交換すると互いに不快感が充満するのです。しかもストローク自体の密度は濃く、やられたらやり返す的な状態を求めます。

 

たとえばSNSやネットでの誹謗中傷や嫌な気持ちになるような言葉のやり取り、またはケンカなどがそれにあたります。

 

ただし、ストロークというのは、何もないよりはましなのです。

 

なのでとくに夫婦喧嘩など、相手の愛を求めても満足のいくストロークがない場合は、マイナスのストローク(ケンカや言い合い)で満たそうとします。そんなマイナスのストロークでも、まったくないよりはましなのです。

 

 

そんな感じでストロークというのは、何も得られない状態よりはマイナスでもいいので心は求め続けます。

 

けれどそれに慣れることは、心にとっては歪んだ栄養となり、偽りの満足感を感じる恐ろしさがあります。

 

なので唯一「ゲームはやってはいけない構造化」だと、交流分析は位置付けています。

 

できれば心には体同様、良いものを補給するのが一番健康になります。

 

心をいつも明るく前向きにしていくためには、建設的な交流をお互いが心掛けていくことにあります。

 

そして、心にたくさんのプラスのストロークで満たせば、自分の人生も相手の人生もハッピーであることは間違いないのです。そしていらないものはいらない、嫌なことはNO!と言える関係も自分にとっては安心できることであり、心の栄養になるのです。

 

ということで、次回は「構えの欲求(基本的構え)」をお伝えします。幼児期に親とのふれあい(ストローク)で学んだ「基本的態度」です。

 

何も知らない子どものころに、初めて人とのふれあいを覚えるのは自分を育ててくれた親や養育者です。その今の自分がある重要な大人との関係をお話ししたいと思います。

心理学講座・交流分析「構えの欲求(基本的構え)」

 

あなたOK!私もOK!

 

まとめ

 

 

実は①の「ひきこもり」というのは、人からストロークが受けられない閉鎖的な状態を言います。

 

ただ、ひとりで空想したり考えたりと、自分が自分にストロークを与えることはできるのです。

 

なので人によっては誰にも真似できない力を発揮したりすることもできます。しかし、ストロークの量はあきらかに欠乏状態にあります。

 

そして⑤「ゲーム」ですが、これは一番やってはいけないストロークの交換です。

 

ゲーム」はマイナスのストロークの大量生産構造なのです

 

なのでこれを交換すると互いに不快感が充満するのです。しかもストローク自体の密度は濃く、やられたらやり返す的な状態を求めます。

 

たとえばSNSやネットでの誹謗中傷や嫌な気持ちになるような言葉のやり取り、またはケンカなどがそれにあたります。

 

ただし、ストロークというのは、何もないよりはましなのです。

 

なのでとくに夫婦喧嘩など、相手の愛を求めても満足のいくストロークがない場合は、マイナスのストローク(ケンカや言い合い)で満たそうとします。そんなマイナスのストロークでも、まったくないよりはましなのです。

 

 

そんな感じでストロークというのは、何も得られない状態よりはマイナスでもいいので心は求め続けます。

 

けれどそれに慣れることは、心にとっては歪んだ栄養となり、偽りの満足感を感じる恐ろしさがあります。

 

なので唯一「ゲームはやってはいけない構造化」だと、交流分析は位置付けています。

 

できれば心には体同様、良いものを補給するのが一番健康になります。

 

心をいつも明るく前向きにしていくためには、建設的な交流をお互いが心掛けていくことにあります。

 

そして、心にたくさんのプラスのストロークで満たせば、自分の人生も相手の人生もハッピーであることは間違いないのです。そしていらないものはいらない、嫌なことはNO!と言える関係も自分にとっては安心できることであり、心の栄養になるのです。

 

ということで、次回は「構えの欲求(基本的構え)」をお伝えします。幼児期に親とのふれあい(ストローク)で学んだ「基本的態度」です。

 

何も知らない子どものころに、初めて人とのふれあいを覚えるのは自分を育ててくれた親や養育者です。その今の自分がある重要な大人との関係をお話ししたいと思います。

心理学講座・交流分析「構えの欲求(基本的構え)」

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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