心理学講座・交流分析「人生脚本今ここでの私」

交流分析

 

テーマ

脚本分析

今ここでの私

「敗北者」「非勝利者」「勝利者」タイプの脚本

まとめ

 

こんにちはmarupoです

 

自分の人生の主役は「自分」です。

 

これからの人生を自分の居心地良く過ごしていくためには、あらゆる「不愉快な思い癖」に気づいて、それによって縛られている自分の思考と向き合うことをお話ししてきました。

 

なのでこれまでは人生の脚本を変える前に、自分は子どもの頃に何に対して嫌な気持ちを感じたか、また何で傷ついたのか、一度振り返る必要がありました。

 

 

↓↓前回の記事はこちらからお読みください↓↓

心理学講座・交流分析「ストロークの法則」

心理学講座・交流分析「脚本分析①禁止令」

 

過去の原因を知ることには意味があります。

 

しかし、そこにとどまっているだけでは何も変わらないし、また過去を変えることはできないのです。

 

今回はそんな思い込みや支配から解放され、新しい自分として生きていく「人生脚本」を作っていきましょう。

 

 

脚本分析の目的

 

これまでシリーズでいろいろとお話ししてきましたが、脚本分析の目的は、過去の体験に浸り、落ち込んだり、親を責めることではない、ということです。

 

大事なのは、今の私が「なんで人に対してこんな言動をとってしまうのだろう…」「どうしていつもこんな気持ちに支配されてしまうのだろう…」という原因に「気づく」ことなのです。

 

今ここでの私

 

まず、これまでの自分の状態はどんな脚本に基づいて人生を送っているでしょうか。

☆人生脚本の分類☆

 

「決して」式の脚本

 

自分では本当にやりたいことがあるのに、思うだけでどうしてもその先へ踏み出せないまま、決して自分の欲しいものが手に入らない人生。

 

自分には無理だと、最初から諦めている。思うだけで実行しない。

 

幼いころに親に自分がすることに対して、否定されたり怒られたり、「ダメ」「やってはいけない」など常に言われ続けてきた人に多い。

 

「いつまでも」式の脚本

 

親の怒りや罪の呪縛から自分の心が解かれることがなく、自分は「幸せになってはいけない人間」だと、いつまでも不幸でいるべきだと信じている人生。

 

子どものころに親からのなにかしらの言動で「こうなったのは自分のせいだ」と思い込んでしまったり、親に否定されていたことが大きな原因。

 

③「まで」式の脚本

 

自分の中であることを達成するまで自分は幸せになってはいけないと決めつけること。

 

自ら条件を課すまで。例えば学年で1位の成績を取るまでと決めたり、ライバルに勝つまで、また仕事の成績でトップを取るまで、貯金を1000万ためるまで、など自分の中で条件を決める。

 

その間、本当に別の夢や目標、または恋愛や遊びなど、自分の中で実現させたいと思うことがあっても、その目標を果たすまでは本当にやりたいことなどを回避する人生。

 

 

「その後」式の脚本

 

今好きな人とうまくいっている、最近成績が上がってきた、など、せっかく物事が順調に進んでいても「いつまでもこんな私に幸せは続かない」など、幸せのその後には必ず悪いことが起こるんだ…という恐怖の中で生きている人生。

 

「いく度も」式の脚本

 

真の自己実現に向かって歩んでいるのに、成功を目の前にして、しかもあと一歩のところまできているのに、なぜか無意識に失敗を繰り返す人生。

 

例えば、何度も会社を立ち上げては倒産させてしまう、家庭を築けてもなぜか離婚を繰り返してしまう。など、何度挑戦しても同じところでいつの間にか無意識に失敗を繰り返す。

 

「無計画」式の脚本

 

自分の本当の夢や目標ではなく、義務的なことだけをこなして生きている、例えば仕事や家庭など、その義務を果たすことだけを目標に生きている、または生きてきた人。

 

なのでその目標(義務)を終えたあとの時間の使い方がわからない。結末のない人生。

 

 

 

今生きづらさを感じている人は、このどこかにあてはまるはずだよ

 

①~⑤までの中に当てはまった人は、以前説明した何かしらの禁止令に支配されています。

心理学講座・交流分析「脚本分析①禁止令」

 

①~⑤は自分の真のゴールを達成することができず、またその欲求不満を周囲のせいにして生きていくような人生です。人生脚本ではこれを「敗北者」タイプの脚本といいます。

 

は自分の欲求や目標を探そうとせず、皆や周囲と同じレベルをキープすることのみに満足する人の脚本です。これを「非勝利者」(平凡)タイプの脚本と呼びます。

 

 

そしてこのようなタイプは自分自身の本当の満足を得ることはできず「妥協の人生」とも言います。

 

では、この「敗北者」や「非勝利者」のから脱却し、自分の人生を豊かにするためには、どうすればいいのでしょうか。

 

それは自らが自分の不愉快な癖に気づき、苦しかった禁止令を解いて、理想の「勝利者」になっていくことなのです。

 

理想の脚本はこれだ!!

 

「勝利者」タイプの脚本

 

☆脚本分析で理想とされる「勝利者」タイプの脚本☆

 

①幼児期の禁止令に支配されない

 

子どものころに、どんなに苦しい思いやつらい経験を受けていたとしても、勝利者になれるタイプの人は、幼児期の禁止令に支配されていません

 

親が自分に対してどんなに酷い人間だったとしても、それを人として受け入れ、またそこに依存していないのです。

 

なので自分がこの世に生まれてきた責任を自分で背負っていける人。そして自分の人生のゴールを自分でしっかりと決め、成し遂げていく人なのです。

 

そのように自分の人生を自分で背負う覚悟があるので、また社会に出ても他者を蹴落として成功を得る人でもありません。

 

挫折しても失敗しても、そこでしっかりと見つめ、それを気づきに変え、再度目標を定め、自律していける人のあらすじです。

 

 

②自律とは

 

自分が自分のために生きていくことができることであり、自分の言動、思考、感情にすべて自分が責任を持って選択していくことができる人です。

 

自分の身の周りで起こることは他人や周囲のせいではなく、全て自分が自分の意志で選んでいることだと、自らが納得して生きていけることができる人です。

 

交流分析の目的は、生きるのがつらい、苦しい、過去の呪縛に囚われたままの「敗北者」や「非勝利者」の人生から脱却していきたい。

 

そしてそのつらい部分に気づき、自らの残りの人生をすべて自分にシフトして責任を持ち、豊かにしたい。

 

そんな「勝利者」としての脚本にして、これからの人生を生きていく過程を援助することにあります。

 

 

まとめ

 

心理学者のエリック・バーンは「自分の人生は自分の意志で判断してきたというが、おおかたそれは幻想である」と述べています。

 

どんなに自分の意識がそうであったとしても、ほとんどは気づかず思い込んでることの方が多いのです。

 

なので、人生脚本を確認するために、一度過去に意識を向けました。大きく3つにまとめるとこうなります。

 

①自分はどのように育てられてきたか?

②自分は親からどんな影響を受けたか?

③自分が今とっている行動パターンの原因は何か?

 

 

自分一人でできないときは、カウンセラーの手を借りてしっかり確認してみよう

 

過去の原因を知ることには意味があります。しかし、そこにとどまっているだけでは何も変わらないし、また過去を変えることはできないのです。

 

なので何のために人生脚本を知る必要があるのか、それはあなたが希望する自分自身の未来を「今ここ」から創りだすためなのです。

 

今まで自分を縛り付けていたもの、足かせになり妨げていたものに気づき、そこから自ら解放され変えていくためなのです。

 

これまでは、「前に進もうと頑張ってるのになぜかかけてしまうブレーキ」そして「なぜか繰り返す自分の不愉快な癖」けれどいつかは「実現したい未来」そのためには自分の過去を振り返り、自分の気づかない癖や言動を知ること、自分がこれまでしてきた脚本を解き明かすことに意味がありました。

 

そしてそこを解明したら今度は「勝利者」の脚本に書き換えていきましょう。

 

ということで、次回からは、意識を過去ではなく未来へ向けてみましょう。

無条件の愛情(ストローク)と条件つきの愛情

お読みくださりありがとうございました以上marupoでした

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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