感謝することが大事な理由と勘違いな感謝をする人とは

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『感謝することが大事な理由とは』

 

「感謝」とは、心にありがたく感じること、または他人からの優しさや好意、親切や手助けなどの厚情を受けた時、ありがたい気持ちやその感情を表すポジティブな反応をいいます。

なので嬉しいときや幸せを感じた時などは、そのことに対して素直に「感謝しよう」ということをよく聞くものですし、そして誰もがそんなときにまず一番最初にでる言葉が「ありがとう」やお礼の言葉です。

これは人同士だけでなく、食べものだったり、動物や自然だったり、お金だったり、神さまだったり、ほかにもさまざまな場面で言葉にすることがあると思います。

また、失敗したときやうまくいかないときでも、自分の間違いに気づかされたと感じれば、人はつらさや怒り、悲しみを超えて「感謝」に変わったりするものです。

なにより、この感謝するということは、生きる上でとても大切なことです。

そして、それがなぜ大事なのかというと、人はその感謝の想いが湧きあがっているとき、嬉しいという気持ちからくる「喜び」を認識しているからです。

つまりその喜びの気持ちは、自分自身やそれ以外から与えられる「愛」を感じる唯一の幸せな時間なのです。

そんな「愛」とは、見せかけやつくられたものではなく、心が喜び、満たされ、安心でき、本当に幸せだと思えるときに感じられるものです。

 

また、人は愛を感じると、どんな状況でも幸せな気持ちで過ごせます。

心理学で言うと、愛や幸せを感じることは、心の栄養(ストローク)となります。

⇩⇩合わせてお読みください⇩⇩

心理学講座・交流分析「ストロークの法則」

無条件の愛情(ストローク)と条件つきの愛情

 

たとえば、何かで落ち込んだままの気持ちを引きずっていても、誰にも何にも心をひらけない、信用することができなくても、そんな人ほど本当の愛を感じたときには、今まで抱えていた心の闇さえも一瞬で消してくれることだってあります。

どんなにうまくいかなくても、何かの愛を感じたら「こんなこともあるさ」とポジティブに捉えることもできます。

また、人は愛を感じると、暗い人生にも、希望の光を照らしてくれます。

しっかりとした愛のパワーがあれば、病気や破産、絶望的なことだって乗り越えることだってできます。

そしてそこには、必ず感謝の気持ちが同時に湧き上がるものなのです。

感謝とは愛であり、愛は感謝することで生まれてきます。

なので感謝することは幸せへの道筋でもあります。

 

人間という生き物は、愛をたくさん感じれば感じるほど、心が喜び、笑顔も多くなり、体も健康になり、人生で幸せを感じて生きていけます。

たった一度の長い人生、いろんなことに感謝して生きていけるほど、幸せな生き方だといえるでしょう。

また、ただやみくもにたくさん感謝をすればいいということではなく、自分以外の人やほかのものにも、感謝されるような行いをすれば自然とめぐりめぐって返ってくるものです。

 

しかし、そんな感謝や愛を勘違いしている人も存在します。

ここからはそれがどんなことなのか、詳しく見ていきましょう。

 



 

『勘違いな感謝をする人とは』

 

勘違いな感謝をする人とは、その言葉の通り「感謝」することの意味を勘違いしている人です。

たとえば、自分の考えや一方的なことを押し付けて「感謝しなさい」と言ってくるような人や、感謝ではなく「感想」を言いたがる人、などなどです。

そのような人は、それが相手のためだと思い込み、自ら良かれと思っているので、それを教えてあげた、タダでしてあげた自分に感謝して欲しいぐらいだと思うこともありますが、はっきり言ってそれは全くの勘違いです。

また、こんな考え方をもつ人たちには、ある共通点があります。

それは、自分の考えや思いが、相手に対する愛情だと思い込んでいるということです。

しかし、人は真の愛情を感じられないと、どんなに感謝を述べられても、相手に感謝しようと思っても、心は喜ぶことができず、重たい感情になってしまうものです。

それだけではなく、その人のエゴや利益などが入り混じっているものを感じると、逆に不愉快にさえなってしまいます。

こんな状況がどんな場面で出やすいかというと、まず家庭内・家族間では親の価値観が常識という親子関係やパワハラまじりの夫婦関係にあります。

とくに親子関係では、親の考えや一方的なことを教育として押し付けて、子どもの価値観を受け入れることができず否定してしまいがちですが、当の本人はそれが否定などではなく、自分の行いを逆に良かれと思って信じています。

そうすることで、子どもは傷ついてしまうのですが、そこには気づくことさえなく、挙句には「親に感謝しなさい」と言ってくるような人が多いようです。

そのような考え方の人ほど、それが愛情だと勘違いしており、自分たちの信じたものや正義などを正しいと思い込んでいます。

また夫婦関係では、たとえば奥さんの作った料理などに対して、感謝が先に出ず「うまい」や「まずい」などの感想を言ったりします。

これは、作った人に上から目線で言ってるだけの「感想」であって、感謝ではありません。

感想を言いたがる人は、これまた相手のためと思って言っていることが多いのですが、それはお金を出して食べれるレストランや飲食店ならまだわかります。

ただ、毎日あたりまえのように料理を作って用意して片付けてくれる人に対しては、先に感謝を述べることが大切です。

「うまい」や「美味しい」などは感謝の後たくさん言って、「まずい」「からい」などは、そのあとで上手にやんわりといいましょう。

 

人生を変える「本当の感謝」──心の奥底にある本当の自分を引き出す方法 

 

またそんなことより更に質の悪い勘違い感謝は、たとえば宗教などの勧誘活動をしている人などに多く見られます。

その人たちは、自分の信じた神さまに祈ること、信じることが人の幸せだと思い込んでいるため、それを一人でも多くの人に広めようとします。

それを本人が勝手に信じていること自体は全然いいのですが、問題はあまりにも信じている度合いがすごいので、その宗教と何も関係ない人にも、とても素晴らしい話が書いてあるのでこの宗教の教えの本を読みましょう、または集会にくれば本当に良い話が聞けるといいます。

そして、それを知らなかった人には幸運の道が開かれ、のちに必ず感謝の気持ちがうまれると信じています。

けれど、その宗教を受け入れられたならいいですが、興味のない人や嫌いな人からすれば、本当に迷惑な話なのです。

なのに当の本人たちは、その人のため、幸せのため、なのできっと感謝する日がくると信じているので、「あなたのため」「感謝です」と口ではいいながら、一方的なだけで相手のことなどお構いなしなのです。

勘違い感謝は、他人に迷惑をかけてしまいますが、本人たちはそれが「幸せにつながる」ことだと信じているため、それすらも気づきません。

また、信仰心や勧誘活動などの行いは、神さまのため・自分のためであるため、その神に心から感謝し、別の宗教は信じてはいけない、嘘だという教えも守り抜きます。

そしてそれを貫いていけば、自分たちに全て良いものとして返ってくるとおしえられているため、それを信じて疑いません。

しかしこれは、本人たちは幸せかもしれませんが、単純に自分たちが「正義」でそのほかは「悪」という思い込みでしかなく、結局は何かとの争いの原因をつくるため、実はあまり良い行いではないのです。

そんなものに「感謝」して、どんな意味があるのか多少理解に苦しみます。

また、このような人が宗教を一生懸命する理由には、この自分の行いが全て自身への「幸せ」につながるという思いをもっているということ、要はそんな「幸福」という見返りがあるからです。

しかし、誰もが求める幸せはそれぞれ違うので、同じ幸福がくるとは限りません。

また、本当にみんなに幸せになって欲しいなら、宗教を押し付けるよりは、自ら働いて困っている人々に毎月無償でお金を与えまくる人の方が、正直だんぜん好かれるし信用されるでしょう。

 

ということで今回のまとめです。

 

『感謝することが大事な理由』

人は感謝の想いが湧きあがっているとき、嬉しいという気持ちからくる「喜び」を認識し、そのときに自分自身やそれ以外から与えられる「愛」を感じている唯一の幸せな時間です。

愛や幸せを感じることは、心の栄養(ストローク)であるため、人同士お互いに与え合うことを意識しながら生きていくと、長い人生においては幸福度が増します。

また、人だけでなく身の回りにあるものや起こっている出来事、自然や動物、食べ物や水など、あたりまえのような存在にも「感謝」をしたり「ありがとう」を言葉にすると、その波動が良いものとして自分自身へ返ってきます。

人は、愛をたくさん感じれば感じるほど、心が喜び、笑顔も多くなり、体も健康になり、人生で幸せを感じて生きていけるでしょう。

また『勘違いな感謝』をしている人は、自分の考えや一方的なことを押し付けて「感謝しなさい」と言ってきたり、感謝ではなく「感想」を言いたがります。

その主な原因には、自分の考えや思いが、相手に対する愛情だという思い込みが強くあります。

そこには、当の本人も気づかないまま、エゴや自分の利益などが入り混じっていることがあり、それを見抜いた人は逆に不愉快にさえなってしまいます。

幸せを感じて生きるために大事なこととは、感謝することからはじまります。

それは上辺だけやエゴの感謝ではなく、心が本当に喜んでる気持ちを実感できることです。

そこには真の愛情を感じられる感謝の気持ちを、一人ひとりが持って生きることでしょう。

 

 

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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