我が身を汚れや菌などから異常に守ろうとする潔癖症

心理学講座

こんにちはmarupoです

 

ごみが散らかっていたり部屋のどこかに目立つ汚れがあると、何かと気になるものです。

 

誰でも自分の部屋や身の回りは、キレイな状態の方が好きだし気持ちが良いと思います。

 

このようにキレイにすることでスッキリとし、気持ちも良くなれば気分よく過ごすことができます。

 

しかしどれだけ掃除をしても、どんなにキレイな状態であっても、まだ汚れているような気がしてしまうようなことがあれば、もしかするとそれは潔癖症かもしれません。

 

潔癖症とは…何度も手を洗ったり、細菌や病原菌などを恐れて外出できなくなってしまうなど、汚れや菌に対して過剰に気になってしまう症状で、日常生活や人間関係に悪影響を及ぼしてしまう強迫性障害の一種です。



そのような潔癖症になってしまうと、汚れや菌に対して異常なほど敏感になったり、我が身をそのような汚れなどから必死で守ろうとします。

 

そしてその症状がひどくなってしまうと「電車のつり革を掴めない」や「物に触れることができない」また「何度も手を洗ってしまう」など、日常生活にも支障が出てしまいます。

 

また気になって仕方なくなったり、そのような状況になると頭痛やめまい、冷や汗をかくといった身体的な症状も表われるようになります。

 

このように、潔癖症は身体的な症状がでたり精神的にも追い込まれていくため、この場合は専門家の助けが必要となってきます。

 

何か「おかしいな」と思ったら、自分で対処できなくなる前に心療内科などで早めに受診した方がよいかもしれません。

 

では一度その前に、そのような潔癖症の疑いがあるかどうかチェックしてみましょう。

 

潔癖症かもチェック

 

◦トイレの便座は必ず除菌クリーナーで拭いてから使用する

◦公衆トイレなどを使用することができない

◦家族や親しい間柄でも、飲み物など回し飲みすることができない

◦恋人と手をつないだり体に触れたりすることができない

◦床に落ちたものを不潔に感じる

◦手を洗っても汚れている感じがする

◦手を何度も洗ってしまう

◦電車やバスのつり革が汚く思え触ることができない

◦共用スリッパは利用しない

◦他人のパソコンのキーボードにさわりたくない

◦外食をするとき、その店のキッチンの衛生状態などが気になる

◦温泉やプールが不潔に感じる

◦ドアノブにさわれない

…など

不織布三層構造マスク

以上の項目に当てはまるものが多い人は潔癖症の疑いが濃厚です。

 

また、何かに対してゾ~っとしてしまうような恐ろしくなる感覚を感じたり、人が気にならないような匂いが気になったり、他人を「汚い」と思うなどという、強迫的な観念にとらわれることもあります。

 

 

このような状態に囚われしまうと、考えたくない考えが繰り返し頭の中に浮かび上がり、不潔な状況に異常な恐怖感を抱き、そのようなことを打ち消す努力をすればするほど不安が広がっていきます。

 

そしてこの潔癖症になってしまう原因には、幼いころのトラウマや体験がもとになっていることが多くあるのです。



潔癖症の原因は幼少期の恐怖心

 

潔癖症のおおもとの原因として、その人の育った環境が大きく影響しており、そのとき受けた恐怖心やトラウマから潔癖症を引き起こし、そのような強迫観念を抱く場合があるのです。

 

たとえば、幼いころ親に厳しくしつけられた・また支配されて育ったなど、心に傷を負ってしまうような環境であったり、親が潔癖症であったため自分もそのようになってしまったということもあります。

 

⇩⇩合わせてお読みください⇩⇩

アダルトチルドレン 親から傷つけられた人へ

心理学講座・交流分析「脚本分析 禁止令」

 

また、過去に人間関係で許すことができない問題があったり、傷ついてしまうようなショックなできごとに遭遇したという経験がある場合も、潔癖症を引き起こしている原因のひとつでもあります。

 

このような潔癖症になってしまうと、その強迫観念からいろんな問題のある行為をするだけではなく、その潔癖症からくるイライラや不安が自分自身に嫌悪感を抱かせます。

 

そして自己否定がひどくなり精神的にも追い込まれ、さらには外出もできなくなってしまいます。

 

またその気持ちがエスカレートしていくと、同じようなことを周囲にも強要するなど、人間関係にも悪影響を及ぼしはじめるのです。

 

ただそうなってしまうと、どうしても生きづらくなってしまいます。

 

なので自分がもしこのような症状で苦しんでる場合は、一人で悩まず「自分は潔癖症だ」と素直に認め、思い切って専門家や周囲に助けを求めましょう。

 

潔癖症は別に誰がなってもおかしくないものです。そしてこのような症状は自分の心の何かしらのサインです。

 

自分では見えない場所にある心の傷が、形を変えて表面に出てきたのかもしれません。

 

なので潔癖症としっかり向き合うことは、自分の本当の気持ちと向き合う良い機会です。

 

⇩⇩合わせてお読みください⇩⇩

心理学基礎から学ぼう初級編⑤「心の病・うつ病とは」


まとめ

 

潔癖症になってしまうと、汚れや菌に対して異常なほど敏感になったり、我が身をそのような汚れなどから必死で守ろうとします。

 

そしてその症状がひどくなってしまうと「電車のつり革を掴めない」や「物に触れることができない」また「何度も手を洗ってしまう」など、日常生活にも支障が出てしまい、頭痛やめまい、冷や汗をかくといった身体的な症状も表れ苦痛を感じ、生きることもつらくなってしまいます。

 

また、この潔癖症になってしまう原因には、幼いころのトラウマや体験がもとになっていることが多くあるのです。

 

それは自分の見えない心の傷となり、その傷が「潔癖症」というものに形を変えてその人にサインを送っていることでもあるのです。

 

なので自分自身そこを認めて受け入れることが大切です。

 

また、この潔癖症はその人だけが特別だからなったのではなく、誰がいつなってもおかしくない症状です。

 

なのでそんな自分に偏見などもたず、専門家の助けを求めたり、また周囲にも相談したり助けを求めましょう。

 

また、もし家族や大切な人が潔癖症で苦しんでいたら、そのときはその症状に対する十分な理解をもち、本人の苦痛がどんなに大変なのかなど、共感的な対応や心理的な支援が必要です。

 

なにごともお互いに支え合っていく気持ちが大切となるでしょう。

 

お読みくださりありがとうございました。以上marupoでした

 

 

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

当ブログに訪問くださり、いつもありがとうございます。

また、無料の悩み相談に関しては、個別に返信はできませんが、こちらのブログ(もちろん匿名です)から順を追ってお答えしていきます。(載せるのがNGな方はメッセージに沿えてお知らせくださいね)

⇩⇩悩みなどがあればこちらからおメッセージをおくってください⇩⇩

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ
にほんブログ村

心理学講座
marupoをフォローする
marupo心理学講座
タイトルとURLをコピーしました