燃え尽き症候群・バーンアウトになってしまう原因とは

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燃え尽き症候群(バーンアウト)

燃え尽きの症状から抜け出す力

まとめ

 

こんにちはmarupoです

 

燃え尽き症候群とは、熱心に献身的に努力してきた人が、急に火が燃え尽きたように、意欲や他人への思いやりを失い、虚しさに襲われる現象を言います。

 

そうなる原因として 自分に「これでOK」という基準がなく、そうなるまで自分を追い詰めたり大事にすることができないことからきています。

 

そしてそこには「共依存」という症状が密接しており大きなひとつの原因としてあります。

 

共依存になってしまうのはその人の生い立ちや過去からの原因、それが引き起こしてしまう人間関係や恋愛関係での生きづらさ、自分はなぜそんな苦しい生き方を選んでしまうのか、それには自分ではわからないうちにやってしまう考え方や思い方の癖からきていることなど、前回説明しました。

 

⇩共依存症になりやすい人の特徴など記事はこちらから⇩

共依存になりやすい人の14の特徴の・まとめ

 

合わせてお読みください

そして共依存症者は、親子や夫婦などの家族関係、友人や恋人同士の親しい間柄、また世話をする役割にある人だけでなく、職場で他人を援助する立場にある役職、専門職、ボランティア活動をする人たちの中にもよくある傾向にあります。

 

もし自分が誰かにそのお世話をしている時「あなたのために頑張っている」という気持ちが強いのなら、いちど自分の行為が「共依存」から発しているものではないかどうか、下の項目から確認し自ら問いかけてみましょう。

 

 

犠牲になっていませんか…自分ばかりが責任やリスクを負っていたり、気持ちを殺して一生懸命に頑張っていませんか

 

乗り出しすぎていませんか…相手の決断を肩代わりしたり、自分の意見を押し付けていませんか?また自分がそうやって相手に尽くすことで、結果的に甘えを招いていませんか?もしくは甘えられるのを、自ら望んだり喜んだり嬉しい気持ちになったりしていませんか

 

自分を追い立てていませんか…自分にもいろんな問題があるのに「困っている人を自分が助けてあげなくちゃ」という気持ちがあったり、皆に好かれたい、仕事も家事もこなせる完璧な自分でないといけないなど、自分に圧力をかけていませんか。

 

この3つの問いかけにあてはまることがあれば、あなたは共依存かもしれません。

 

それは真の愛情ではなく「相手をコントロールしたい」という歪んだ欲求からくるものです。

 

それは自分で気づかないままにしておくと永遠にコントロールし合う関係を続け、それによって自分や相手を追い詰め苦しい状況から抜け出せなくなってしまいます。

 

 

あの人には私が必要なの…

 

またそんな共依存と大きくかかわっている症状のひとつが「燃え尽き症候群(バーンアウト)」です。それが自分をどのような結果に招いていくのか説明したいと思います。

 

燃え尽き症候群(バーンアウト)

 

燃え尽き症候群とは、熱心に献身的に努力してきた人が、急に火が燃え尽きたように、意欲や他人への思いやりを失い、虚しさに襲われる現象を言い 1974年・アメリカの心理学者ハーバード・フロイデンバーガーが名付けました。

 

自分が最善と信じて打ち込んできた仕事、生き方、人間関係などが、まったく期待外れに終わったことでもたらされる疲弊や欲求不満が燃え尽き症候群の定義です。

 

では燃え尽き症候群(バーンアウト)になってしまった人の症状とはどのようなものなのでしょうか

 

 

~バーンアウトのクライアント~

 

もしも燃え尽き症候群になってしまったら…

 

自己肯定感の崩壊…自分の自尊心はボロボロな状態になってしまいます。

 

自分の土台が崩れてしまったとき、その土台の上に積み上げられたものがどんなに立派なものであっても、もうその人はその形を保つことはできなくなります。

 

自分の中の「自己効力感」「自己肯定感」はその人の土台となる大切な要素です。自分を信じ、自分を大切にできる「自尊心」であります。それを見失い足元からガラガラと崩れていき、心身ともに崩壊してしまうようなものです。

 

それは負けることになる…「燃え尽き」てしまうのは自分のキャパ(許容量または限界)をオーバーしてしまったからなのです。

 

仕事や家事や育児、人間関係や恋愛関係など、自分が一生懸命にやっていることに対して、どんなに無理しすぎていても、そのキャパを自分自身認めることはその人にとって「負け」となるのです。

 

そして「まだまだ自分は大丈夫」など気づかないふりをしたりして、それ以上に無理をしてさらに頑張ってしまい、結果自分自身を追い詰めて最後は燃え尽きてしまいます。

 

 

◉燃え尽き症候群の要素◉

すべて揃うと燃え尽きが起こる可能性が大きい

・強い思い入れ、責任感、使命感を持っている 

・仕事や人間関係など、いつも気の抜けない状態が続く

・どんなに努力しても良い評価がもらえない、又は報われない

 

燃え尽き症候群になってしまう人の特徴として、自分に「これでOK」という基準がありません。なので自分で自分を追い詰めてしまうのです。

 

たとえ自分から見た相手がどう映ろうと、相手には相手の力があります。

 

それを見ることなく相手の意思や考えを奪ったりすることは、尽くすや献身的、自己犠牲という言い方に変えただけで、心を歪ませてしまうエサを与えているのと同じです。

 

そんなことをしなくても、自分は自分のままでいいのです。それにもし、ありのままの自分を相手が気にいらなくても自分に基準があれば「私は私でOK」と思うことができるのです

 

 

ではそんな「燃え尽き症候群」から抜け出すためには。

 

燃え尽きの症状から抜け出す力

 

自分にとって「自分を知っておく」ことは、その人の基準であり、最も大切なことです。

 

そしてそれは誰のためでもなく、また人にどう思われようと関係ないのです。

 

それを認めることは大切な自分のためであり、自分を上手にコントロールする力でもあります。そして健全に生きていくためのエネルギーとなっていくのです。

 

燃え尽きの症状から抜け出すために必要な自分の力

 

①自分のキャパ(許容量や限界)を認める力

 

②怒りや不満、我慢などを溜めこんだり、また急に爆発させたりせず、感情を小出しに表現する力(自分をコントロールする力)

 

③他人との「適切な境界線」を持つ力

 

④自分が出来ないこと、嫌なこと、必要でないことに対して、はっきり「NO」を伝える力

 

⑤自分が追い詰められたときや、問題を抱えてしまったときなど、逃げたりまた一人で抱え込んだりせず、ちゃんと周囲と話し合ったり、SOSを求める力

 

⑥限界を感じたり無理だと思ったら、それを手放したり降参する力

 

⑦常に一生懸命だったり、1~100まで完璧にこなすのではなく、大変な作業内容でも、たまには手を抜いたり、何か見つけたり楽しんだりする力

 

⑧自分の失敗を許したり、頑張った自分を自分で褒める力

 

 

 

人に何かをしてあげたいのは自然な欲求。けど自分の健全な土台が必要

 

これらの力をトータルすると、「ありのままの自分を認める」ということとなります。

 

つまり「自分を大事にする」「自己肯定感を持つ」「自尊心を持つ」ということにつながります。

 

 

まとめ

 

燃え尽き症候群とは 熱心に献身的に努力してきた人が、急に火が燃え尽きたように、意欲や他人への思いやりを失い、虚しさに襲われる現象です。

 

そしてそうなってしまう大きな原因として共依存という症状が密接しています。

 

恋愛に例えると、まず人は大切な誰かのために何かをしてあげたいという気持ちを持つことは自然な欲求であります。

 

それをすることで自分も相手も幸せを感じることができ、そして自分の自己成長にもつながります。

 

けれどそれをするには健全な気持ちや真の愛情からきていることが大事なのです。

 

そこには自分を信じることや誠実な気持ちや力が基準にあり、自分自身を大切にすることが前提です。

 

ただ自分の気持ちはどこかに置いたままで誰かのためだけに何かを一生懸命にして、ボロボロになってまで相手に尽くすだけ尽くして、これだけ頑張ったからわかって欲しい、自分のそばにいてほしいというのは、相手を自分の思うようにしたいという欲求がどこかにあるからで、真の愛情ではないのです。

 

なのできっとそこには限界が来てしまい、思った通りにならないと「こんなにしてあげたのに」となり、結果「燃え尽き症候群」となってしまうでしょう。

 

自分の気持ちを大切にできる人は相手も大切にします。

 

それは相手を自分の思った通りにしたいなどの欲求ではなく、「自分が大事に思う人」という気持ちだけだからです。

 

それは言い換えると大切な自分の気持ちを、相手の幸せを思ったり、笑顔を見ることは自分の幸せを感じることでもあり、また確認しているということでもあるのですね。

 

お読みくださりありがとうございました以上marupoでした

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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