病気やか弱さをアピールする人の心理とは

不安

こんにちはmarupoです

 

たまに自分の体の弱さや病気をアピールする人がいます。

 

ただしこの場合は「急に具合が悪くなった」や、仕事中などに「高熱が出てつらい」といった症状を訴える人ではなく、つねに自分の体が弱いことを強調するような人です。

 

そのようにアピールする人とは、特別こちらが何かを聞いてないにもかかわらず

 

「私、朝はいつも低血圧なんです」

「貧血でふらふらするんです」

「体が弱くて満員電車が苦手…」

 

などという感じに、自分の症状を言い立てます。

 

しかしそれがたとえ本当だとしても、顔を合わせるたびに病弱さをアピールされると、こちら側もうんざりしてしまいます。

 

もし、自分が本当に具合が悪いのであれば、本来ならすぐに病院へ行ったり、仕事や学校を休んで早く回復させ周りの人にも迷惑をかけまいとするものです。

 

このように病弱をアピールする人に対しての周りの受け止め方はさまざまですが、もしかすると中には「あの人、仕事サボりたいんじゃないの?」「ラクしたいんじゃない?」などと勘繰りたくなる人もいるでしょう。

 

あの人また言ってるわね

 

また病弱をアピールする人の中には、実際ラクをするための処世術にしたり、周りにそう思わせることで自分なりの世渡りの手段としているかもしれません。

 

ただ、このようなか弱さをアピールする人の心理の背景にはいくつかの理由があります。

 

ではどのような心理的な理由があるのか見ていきましょう。



か弱さアピールする人の心理的な理由とは

 

まず、「アピール」とは直訳すると「自分の自慢できるところや魅力を人々に訴えかけること」をいいます。

 

なので病弱をアピールする人は、その自分のか弱さを自身の魅力だと無意識に感じているため、要はそれを「自慢」しているのです。

 

また周囲にそのようなアピールをし、そんな自分に「注目してほしい」「自分を見て見て!」という願望が心の中にあるのです。

 

このように自分のか弱さや弱者を装うのは、周囲の気を引くことが目的だったり自分を保護してもらうための手段で、これを承認欲求といいまたその中の一つにあたる下位承認と呼ばれる心理です。

承認欲求とは…他人から認められたいという欲求のこと。

 

下位欲求とは…自分を他人より下に置く行為のこと。その行為により自分の責任を放棄したり、他者に依存したり保護されたいという欲求を満たそうとすることをいい、承認欲求のひとつである。

 

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病弱な自分をアピールする人は、こうした思いが強くなりすぎるとあえて病気の症状を自ら作り出そうとし、不要な薬を飲んだりするようになります。

 

これは虚偽性障害といい、その場合精神的な疾患である可能性もあります

 

では次に、体の弱さや病弱をアピールする人の心理的な特徴をみて見ましょう。

 

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病弱をアピールする人の心理的特徴

 

体の弱さや病気の自慢をする人の心理としては、以下のような特徴があげられます。

 

①承認欲求(下位欲求)が強い 

②病気利得を得たい

③逃避したい  

④自己正当化  

⑤虚偽性障害  

 

ではこれを詳しく説明していきます。

 

①【承認欲求(下位欲求)】

 

これは先ほどにも説明したように、他者に蔑まれることで自分を他人より下に置き、病弱を装って周囲から保護されようとする心理をいいます。

 

②【病気利得を得たい】

 

これを分かりやすく言うと「自分は病気だから多目に見てほしい」という気持ちです。

 

このようなタイプは周囲に対しての甘えがあったり、また自分の弱い部分やか弱さをアピールすることで有利な立場を得ようという考えを持っています。

③【逃避したい】

 

自分の目の前にある、つらい現実から逃れるための手段として病気になってしまうことをいいます。

 

最初は「仕事にいきたくない」などの理由でずる休みなどをしたりします。しかし仮病のつもりが、自己暗示によって本当に体に不調が起きてくる場合も多くあります。

 

 

④【自己正当化】

 

勉強の成績が悪かったり、また仕事などでの成果が思わしくないことを「体調が悪いせい」と自分や周囲に言い訳できるよう、あらかじめ予防線などを張っていることをいいます。

 

そのように自分に過失や落ち度があっても、自分以外のせいにしたりまた言い訳を作っておくことで、自分を正当化します。

 

⑤【虚偽性障害】

 

嘘の病状を訴える精神疾患のひとつです。体に特別悪いところがないにもかかわらず、孤独感や周囲の気を引くために虚偽の病状を訴えます。

 

また病人として大切にされたいという思いが強いことが特徴です。もし、そのような人が病院などで自分の病状などを「間違い」などと否定されたりすると、別の病院へ移ったりすることもあります。

 

以上が「体の弱さや病気の自慢をする人の心理的特徴」です。

 

また、そのほかにも「自分は特別だ」という気持ちの強い人が「ほかの人とは違う自分」を演出するために、体が弱いふりをすることもあります。

 

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まとめ

 

自分の体の弱さや病気をアピールする人とは、こちらが何かを聞いてないにもかかわらず、か弱い自分を強調してきます。

 

またこのように病弱をアピールする人は、実際ラクをするための処世術にしたり、周りにそう思わせることで自分なりの世渡りの手段としているのです。

 

そしてそのようなアピールをする心理には、自分のことを注目してほしかったり自分を見てほしいという願望が心の中にあるため、そうやって周囲の気を引くのです。

 

このような人が同じ職場だと、顔を合わせるたびに病弱さをアピールされ、こちら側もうんざりしてしまいます。

 

しかし本人は、周囲から自分に対して「同情してほしい」気持ちで一生懸命だったりするのです。

 

そのような承認欲求が強いため、それを満たそうと病弱を演じたりアピールするのです。

 

また承認欲求が強い人とは、心に不安や孤独を抱えている人が多く、見捨てられるのではないかという気持ちから自分に自信を持つことができず、人からの自分に対する優しさを確認しているのです。

 

そんな周りの人の優しさが欲しいという「かまってちゃん」には、優しく接してあげることも大切ですが、こちら側がイライラしたりうんざりするのはもったいないことです。

 

いちばんいいのは程よい距離感をたもち、アピールがはじまっても「あ、またはじまりましたね」ぐらいの気持ちで接していきましょう。

 

お読みくださりありがとうございました。以上marupoでした

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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