なぜ自分の中に「劣等感」をもつのか苦しむより克服するその方法とは

心理学講座

こんにちはmarupoです

 

誰もが自分に対する不満などを、多少なりとも持ちながら生きているものです。

 

たとえば自分が

もっと容姿やスタイルがいいとよかったのに

年収がもっと高かったらよかったのに

もっと高学歴だったらよかったのに

貧乏で育ったからダメなんだ

 

など、人によって様々ですが、誰にも言えずにいろんな不満で悩まされているものです。

 

しかし、この自分に対する不満を強く持ちすぎると、いつしか誰かに対する「嫉妬」へと変わることもあります。

 

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嫉妬心は相手を不幸に落とそうとする気持ちを生む

 

そのときに、その気持ちが「人より負けたくない」という原動力となればいいのですが

反対にいじけて陰湿になってしまうと、人生の半分以上はつまらないものになってしまいます。

 

この自分に対する不満というのが、よく聞く「劣等感」というもので、自分が他人に劣っていると思うときにでる感情です。

 

また、自分に対する不満からこのような劣等感を持ち続けると、どうしても他人とすぐに比べてしまったり、自分に自信をなくしてしまいます。

 

しかし劣等感は、人が生きる上で決して悪いものではなく、逆にその人の成長のためには必ず必要な感情で、そこからしか得られないことを与えてくれたりなど強い味方にもなってくれるのです。

 

そんな劣等感を、自分の強い味方にするためには、ただそこにいじけていてもダメで、やはり向かっていくことが大切です。

 

では、今回はそんな劣等感と向き合い、自分の不満をなくして人生を良いものへと変えていきましょう。

 

 

劣等感とコンプレックス

 

まず、その人が抱える劣等感とは何かを詳しくみていきます。

 

この、自分に対する不満でもある「劣等感」は、本人が意識している感情であり、頭でそれをわかっている感情です。

 

一方で、よく同じように使われているものに「コンプレックス」という言葉がありますが、これは自分の無意識下に押し込まれている感情です。

 

このコンプレックスは、過去の体験や記憶、感情・欲求などの様々な心理的構成要素が、無意識に複雑に絡み合って形成された観念の複合体です。

 

この無意識にある観念の複合体は、普段は意識下に抑えられているものの、気づかないうちにその人の現実の行動に影響力をもっています。

 

たとえば、太っている人が「もっとスタイルがよかったら…」という劣等感(意識)をもっているとしたら、その人は無意識に人付き合いを避けたりなどの行動をしたりします。

 

ざっくり説明すると、この頭でわかっている自分への不満(劣等感)から、それによっていつの間にか無意識に出してしまう行動などを「コンプレックス」といいます。

 

よく、とんがってる感じの人や、誰も寄せ付けようとしない人など、他人は遠目で「あの人コンプレックスの塊だよね」など噂するときがありますが、それはほぼあたっているかもしれません。

 

これは、自分に自己肯定感や信頼感をもつことができず、他人より常に自分が劣っていると思い込んでいるためそうなるのです。

 

これは劣等コンプレックスともいい、この言葉は「個人心理学」を創始した、有名な心理学者アルフレッド・アドラーが提唱しました。

 

なので自分が普段、他人に対してどんな感じに対応しているか、客観的にみてみると、いろんな自分の劣等感に気づくことができます。


 

たとえば自分が「人見知り」で、どうしても人と仲良くするのが苦手だという劣等感をもっている場合、その見えないコンプレックスを辿るには

 

なぜ自分は人見知りをするんだろう

それは人と関わりたくない・親しくなりたくないから

ではなぜ親しくなりたくないのか

なぜなら、過去に人に裏切られた経験があるため、親しくするとまた裏切られるのが怖い。だから、はじめからもう他人とは関わりたくない

 

ということにたどり着き、これが「人見知り」という自分に対する不満要素をつくっているのです。

 

このように、コンプレックスとは劣等感をつくる原因でもあり、過去の体験や記憶、感情などの様々な心理的構成要素が、無意識に複雑に絡み合っています。

 

しかし人は、何事にも原因さえわかれば、同時に「安心感」を覚えるため、解決することはできるものです。

 

ただ世の中には、自分のコンプレックスに気づかないまま過ごしている人もたくさんいます。

 

もし、自分のコンプレックスに気づかないと、どうしても人間関係がこじれやすくなるため、いつも何かで苦しむ羽目となってしまいます。

 

なので自分は大丈夫かどうか、ここで一度セルフチェックをしてみましょう。

 

劣等感のセルフチェック

 

以下の質問にYESかNOで考えてみてください。

 

◎誰かが話しているときでも、それを遮って自分の話をしてしまうことが多い

◎「あの人変だよね?」や「その色の服似合ってないのになんで着てるの?」

などつい他人のあら探しをしてしまう・またはあら探しが好き

◎相手の話をじっくり聞くことができない

◎大嫌いな人や有名人(芸能人など)がいる

◎自分より目下の人には強気でいるが、目上の人には弱い

◎必要以上に大きな声で笑う

◎よく自慢話をする

◎よく怒鳴り散らしたり、ネチネチと小言をいう

◎髪型・化粧・洋服など派手である

 

セルフチェックは以上となります。

これは、YESの数が1つでもある場合は、その人はすでに何かしらのコンプレックスがあり、またその数が多ければ多いほどかなり強烈に強くなっていきます。

 

なので、自分のコンプレックスを探すには、まず自分に対する不満が何か、嫌がらずにしっかりと見つめましょう。

 

 

 

劣等感は克服できる

 

劣等感を克服するには、何より自分に対する不満を、まずは客観的に見ることが大切です。

 

なぜならそれが自分の弱点だからです。

 

そして、よく勘違いして捉えられていることがありますが、そんな自分の弱点は決して汚点ではありません。

 

大事なのは、その自分の弱点に自ら謙虚になることです。

 

たとえば人見知りなら「自ら人を好きになろう」と思ったり、太っているなら自分に「こんなに太らせて本当に申し訳ない」と思うことでいいのです。

 

すると、必ずそこからどうにかしようという気持ちが自ら湧いてきます。

 

スポーツ選手やアスリートなどは、劣等感から常に自分の弱点を見つけ、そしてそこを謙虚に受け止め、さらにこれよりもっと上にいけるようバネにしています。

 

また、自慢話が多かったり、自分より目下の人につい強くでてしまう人は、そんな見せかけの優越感で自分の劣等感を隠すことでもあります。

 

なので、本当は自分は強くない、ちっぽけで弱い人間なんだということを、自身で認めるだけで謙虚になれます。

 

そんな人が、自分の弱点に謙虚になるとどうなっていくでしょうか。

 

それは、これまでのような自分ではなくなっていき、素直に他人やほかのことで何かを学ぼうとしたり、またいつの間にか自然と感謝の気持ちが湧いたりするのです。

 

このように、弱点はいつしかその人の強みとなります。

 

なので劣等感を克服するには、まず自分の弱点を見つけて、そこに素直に謙虚になることです。

 

そして自分の弱点を強みに変えていく。

 

間違ってもそれは「汚点」ではないということを、心から理解しておきましょう。

 

 

まとめ

 

誰もが自分に対する不満である劣等コンプレックスを、多少なりとも持ちながら生きているものです。

 

しかし、これを強く持ちすぎると、いつしか誰かに対する「嫉妬」へと変わることもあります。

 

そんな自分の劣等コンプレックスは、自分以外の他人に向けてもますます強くなっていき、自分の人生をただ嫉妬や妬みで埋め尽くしてしまいます。

 

また、人間関係もうまくできないことが多くあるため、そんな悩みまでがセットでついてしまう人生となるのです。

 

なので、まずは劣等感を無視したり隠さずに、それを素直に自分の弱点として認めることです。

 

そして何よりそこに「謙虚」になること。

 

すると、そんな劣等コンプレックスは、いつしか自分の大きな魅力となって、人生までも変えていくでしょう。

 

 

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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