こんにちはmarupoです
あなたの人生のポジションは、「やっつけタイプ」「ためるタイプ」のどちらでしょうか。
それとも「どちらでもない」タイプでしょうか。
良好な人間関係とは、自分と他人の違いを認め、気持ちのいいコミュニケーションをとり、自分もOK相手もOKという関係です。その関係ができないと、自分はOKでも、相手はNOT OKだったり、またその逆であったりもします。
心理学の交流分析では、「自己肯定・他者否定」をやっつけタイプといい、またその逆の「自己否定・他者肯定」をためるタイプといいます。
「やっつけタイプ」
自己肯定・他者否定 I am OK. You are not OK.
自分を優先する。相手の様子もおかまいなしに自己主張してくるタイプ。
「ためるタイプ」
他者肯定・自己否定 You are OK. I am not OK.
相手を優先する。相手に対して違和感を感じても、素直に自分の気持ちを伝えることができないタイプ。
ではこの2つのタイプを詳しくみていきましょう。
「やっつけタイプ」「ためるタイプ」それぞれの特徴 |
まず「やっつけタイプ」ですが、こちらはたとえ相手の微妙な様子に、気づいていても気づいていなくても、それより「自分をわかってもらおう」とすることを優先します。
それは少々強引でも、自分の気持ちをわからせようということを一番に思っていますし、そういう信念をもっているからです。
しかも、はっきりと相手の質問にも答え、そしてたたみかけてきたりします。
一方で「ためるタイプ」は、そのようなやっつけタイプに対して、当然相手の強引さ、熱心さに押されて、自分の気持ちは適当に収めてしまいます。
そして相手のペースを優先します。なぜなら、ためるタイプはその方が楽だからです。
この2つのタイプは、夫婦関係や恋愛関係、そのほかあらゆる人間関係などにあてはめてみると、一見うまくまとまりそうな感じです。
ただ、このどちらかが相手に対して我慢したりしている場合や無理がある場合、そのコミュニケーションや関係が長く続きするわけはなく、遅かれ早かれ、やがてはその関係に不快な空気が流れ込みだします。
そしてその不快な気持ちから、相手に不信感をもったり、相手に対してお互いの心の中にもやもやした気持ちをもってしまったりなど、そのような展開になってしまった場合、厄介なのが「やっつけタイプ」です。
この「やっつけタイプ」の人は、自分の中に我慢できないことがあると、それを相手や外側に向けて怒りをあらわにします。そして相手を侮辱し攻撃するのです。
一方で「ためるタイプ」もまた厄介です。もちろん相手からの攻撃を受けたり、理不尽なことがあれば、怒るのは怒ります。
ただ、やっつけタイプのように、その気持ちを相手にぶつけるというよりは、自分一人で悶々と相手を恨んだり、言い訳したり、また自分自身を責めたり、ダメ出しをしたりと、自分の気持ちを自分の内側で責めてしまうのです。
そして双方それぞれ思うツボが真逆の中、そんな不快なやりとりのあと、「やっつけタイプ」は勝ち負け論理にこだわります。
そのため、自分がどんなに「あ~言いすぎてしまったな」など、その関係をたとえ後悔するようなことになっても、そのような姿は見せずに、怒ったままの姿勢で強がってしまいがちです。
ただそうやって後悔してはいるものの、表面は強気を装ってはいますが、実は心の中は愛情に飢えている状態、なので本当の気持ちは寂しかったり孤独感を感じていることが多いのです。
そして一方で「ためるタイプ」の人は、自ら相手に服従することを選んだにもかかわらず、相手が怒ってきたり、相手から罵倒されたりすると、その相手を恨み、または相手に批判された自分の劣等感と自信喪失に苛まれます。
なので表面はおどおど、びくびくとした緊張状態になってしまいます。
また、このような2つのタイプを、同時に持っている人もいます。
たとえば、自分は「内弁慶だ」という人は、職場などでは「ためるタイプ」ですが、家庭の中では「やっつけるタイプ」になったりします。
また夫婦関係などの場合、ご主人の前では口答えなどせず、服従するような妻「ためるタイプ」であったとしても、自分の子どもに対しては口うるさかったり恐い母親、「やっつけタイプ」だったりするのです。
こういったタイプの人は、どちらにしても特定の人や状況によって、どちらか極端なタイプを繰り返します。それは「アサーション」ができていない証拠でもあるのです。
ではその「アサーション」とは、どんなことなのでしょうか。またそれができている人とは、どんな人なのでしょうか。
アサーションとは |
「アサーション」とは、自分と他人の違いを認め、気持ちのいいコミュニケーションを実現する、考えや方法のことをいいます。
その方法とは「変える勇気」「受けいれる心」「見分ける知恵」のこの3つを常に心がけながら、人とのコミュニケーションを大切にすることです。
そしてこの3つの言葉はアサーションを実行するうえで、自分自身に必ず問われる言葉です。
・「変える勇気」… 変えられることを 変える勇気
・「受け入れる心」…変えられないことを 受け入れる平常な心
・「見分ける知恵」…そして それらを見分ける知恵
…神学者 ラインホールド・ニーバー氏の詩より…
普段からとても楽しそうにしていたり、自然に振舞っている人は、この3つの言葉をちゃんと理解しています。それは「アサーション」の達人なのです。
そしてこのように理解しているタイプの人と一緒にいると、人はとても「安心」できるのです。
なぜなら、それはその人自身が、自分自身にも相手に対しても「安心」しているから、ということなのです。
そういう意味でも、人間関係を良くするためのその安心感を手に入れるためには、アサーションを学んで習得することが必要です。
それにはまず、相手に対して自分をどのように表現しながら伝えていけば良いのでしょうか。
自分をうまく伝える方法とは |
①自分のありのままの「気持ち」「考え」を自分自身で受け止める。
まず、自分自身を知っておく、ということが大前提となります。
それには周囲の状況(常識・社会・役割・重要な人物など)の枠組みを外して、自分の素直な気持ちを確かめることです。
そして、たとえ相手の好きなものが、自分が嫌いなものだったり、またその逆だったとしても、「それはそれ」だと思うことが大切です。
②自分の気持ちや考えを、自分なりの方法で表現してみる。
これは表現方法をいろいろと模索する必要はありません。上記の①でもあったような、正直な自分を、素直にありのままの自分で相手に伝えることができれば、うまくいくことはよくあります。
ただ、もしそれでもうまくいかないときには…
③相手の立場を考慮したり、表現方法や効果を考えて伝えなおしてみる。
自分の気持ちがなかなか相手にうまく伝わらない…、このような場面に遭遇した場合は、自分を主張する前に、30秒でも3分でもいいので、相手の気持ちを傾聴してみることです。
また、自分の素直な気持ちをなかなか伝えることができない人、また下手だったとしても、それでも相手に伝える勇気を持つ、ということは大事なことです。
さいごに、自分が伝えようとしていることが、本当の自分の気持ちでなかったり、自分の考えてることと違ったりすれば、それは相手に伝わりません。
なぜなら、たとえどんなにコミュニケーションを学習したり、スキルを高めたとしても、自分の本心でなければ真意は伝わらないからです。
そしてそれをやってしまうと、ゆがんだコミュニケーションになってしまいます。
⇩⇩その内容はこちらからどうぞ⇩⇩
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これらの内容からでもわかるように、偽りの表現からは偽りの自分しか伝わりません。なので人間関係をはじめ、あらゆるものにおいて自分自身の真の満足は得られないのです。
そして良好な人間関係をつくっていくためには、自分と他人の違いを認め、素直に正直に自分の気持ちを伝えること、そして気持ちのいいコミュニケーションをとりながら、自分もOK相手もOKという気持ちが大切ですね。
お読みくださりありがとうございました以上marupoでした