自殺は個人の問題でなく社会問題である

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『自殺は個人の問題ではなく社会問題である』

いつの時代も、現状に追い詰められ自ら死を選択し、命を落としていく人が後を絶つことはありません。

しかしこれは、自殺する人だけの問題であるかといえばそうではなく、その背景には必ずと言っていいほど、社会の闇が絡んでいます。

自ら死を選択する人の多くは、経済問題や人間関係の問題から心に闇を抱え、そこから逃れることができず、社会で生きる術がわからなくなっていき、孤独に陥っていきます。

さらには誰かに相談しても、本当の気持ちを理解してもらえなかったり、逆に自分を責めたりして、いつの間にか心穏やかに眠ることさえ妨げられていきます。

追い詰められた挙句、助けを求めて病院へ行けば、うつ病や何かしらの心の病と診断され出された薬をのみ、回復したり一時的には良いときもあります。

けれど、それでも最後にはやはり自ら命を絶ってしまう人がいるのです。

このように日本では、心の病やうつ病から「自殺」をしてしまうということが大きな要因とされていますが、ヨーロッパなどではうつ病の人が増えても、それによって自殺する人は日本ほど多くないのです。

これはどういう事かというと、うつ病を患った人に対する一般的な社会の在り方が、断然日本とは違うのです。

世界から見ても、これほど恵まれた日本で自殺者が多いのは異様であり、その主な原因として、うつ病が引き金で自殺という背景にある真実や問題に目を向けていないということ、日本人特有の考え方や思い方が誰かを追い込んでいくのです。

そして、追い込まれてうつ病になった人に対して、日本の社会がどう見てどう捉えているかが本当の原因なのです。



『日本人特有のくだらないプライドがうつ病を恥じさせる』

うつ病は、他の病気と同じで、誰がなってもおかしくないただの病です。

もしかかっても、適切に治療をすればきちんと完治できます。

しかし、もちろん日本人全員がそのような考え方ではありませんが、地域や一部の人によっては偏りがひどく、体や内臓の病ではなく『心の病』というだけで、その人を「弱い」や「情けない」など決めつけ、白い目で見たりする人も多々います。

また、うつ病が引き金で自殺する人も、似たような思い込みがある場合も多くあります。

なぜなら、心の病になった自分を受け入れられないからです。

たとえば人にそう思われたくない、見られたくない、うつ病で仕事を休むなんてできないなど、そこから先の発想ができなかったり、他の選択ができず逃げ場がないのです。

結果逃げることができず、とうとう心の病を患ってしまった自分を、今度は恥じな人間、生きている資格がない、ダメ人間などなど、うつ病にかかった自分をさらに自ら追い込みます。

しかしながら、本来は当然そんなこと思う必要はないのです。すべては変なプライドや、いつの間にかできてしまった常識に囚われているだけなのです。

なので、言い方が変ですが、もし追い込まれてうつ病になっても堂々として治療をするだけでいいのです。

これは、日本人が昔からつくってしまった「恥」のイメージや、勝手に教育されてきた「立派な生き方」がくだらない偏見やプライドを根付けさせ、そこからくる無意識の思いや考え方が自殺を生み、時代が進んで変わっていっても国全体の自殺者を増やしているのです。

実際、くだらないプライドを捨てれば、気持ちも楽になり幸せになれます。ただ、それをさせないのが日本の社会です。

そこには古くからの気質や習性が深く絡んでいますが、先進国にもかかわらず、まだ何かの縛りにしがみついているだけで、ハッキリ言ってもう時代遅れの時代錯誤です。

でもこれからの時代はどんどん変わっていくため大丈夫です。

仕事だって休んでいい、責任なんてとらなくていい、すべて投げ出して苦しいことから離れていきましょう。

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『自殺者をなくしていくにはそれぞれの自由を認める社会をつくっていく』

あからさまに人を傷つける人もいれば、正義という言葉を盾に容赦なく追い込んでいく人もいます。

質が悪いのは、自分が思う正義をかざして、人を傷つけ追い込んでるような人間がたくさんいるということです。

それが多勢に無勢だと、本当は何の罪でもないことでも、犯罪者のように仕立て上げられてしまうこともあります。

けれど本来、同じ人間なんてこの世に一人もいないのです。

それぞれの考えや思いがあるように、その人の自由や幸せもみんなと同じではないのです。

そんな自由を奪うことをしない世の中をつくっていかないと、自殺者は増えていく一方です。

自由を奪われた人は、それを我慢したり、やりたくもないことでも頑張りを強いられます。するとどこかで歪ができていき、やがて心が疲れていきます。

それでも頑張り続けないといけないのが、今の日本の現状です。

ただ、本当の自由や幸せを目指す社会をつくるのなら、人の目なんか気にせず、仕事が嫌ならやめてもいい社会、人と違う生き方をしてもそれが「その人だから」と笑顔で受け入れられる社会、誰もが好きな自由を選択できる世の中であることが大切です。

そして、身近な家族や誰かが心の病になったら、病気を治療しながら「大丈夫だよ」と暖かく見守り、周囲は偏見したり否定してはいけないという、これまでとは逆の発想をすることが必要となります。

そのためには、うつ病に対する理解や知識を、日本の国自体がもっとオープンに、できれば義務教育から取り入れていくことが必要だと考えることです。

とにかく、自殺者をなくしていくためには、ただその行為を引き留めるだけでなく、日本の社会全体の意識を変えていくことが最も重要となっていくでしょう。

 

 

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この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

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