こんにちはmarupoです
反社会性パーソナリティ障害とは、社会的義務・社会のルールを無視して、他人を思いやることに欠け、激しい攻撃性を示し冷淡な無関心を示すような特徴があります。
その行動は一般的な社会通念からは逸脱しているものであり、矯正しにくいのが特徴的です。
また自分の犯した罪に対しても悪びれることなく、他人を責めたりその異常な行動についてもっともらしい言い訳をし、逃れようとする傾向がみられます。
そして他人の権利を無視したり侵害するのも平気で、衝動性があるために犯罪を起こしやすいといわれています。
そんな反社会性パーソナリティ障害の人は、良心の呵責がないため、凶悪な犯罪を何度でも繰り返します。
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また精神病ではないけれど、性格的に極端な偏りがあり、脳の共感性を司る働きが弱く、先天的なことからくるとされるサイコパス(精神病質者)があります。
その精神質病と同様な概念をパーソナリティ障害と呼んでいます。
この精神質病者は、ドイツの精神科医クルト・シュナイダーにより10の分類に分けられており、残忍な犯罪者の多くがそのうちの複数の類型を併せ持っていると考えられています。
では、ここからその精神質病者の10の分類をみてみましょう。
精神質病者10の分類 |
①意志欠如型
意志が弱く、周囲の人々や環境に影響されやすい。計画性がなく、何事にも飽きやすく持続性がない。犯罪者に最も多いタイプ。
このタイプの犯しやすい犯罪…窃盗・詐欺・横領など
②自己顕示型
見栄を張ったり嘘をつくなどして、目立とうとする極端な自己中心的タイプ。自分の空想を信じてしまうこともある。
このタイプの犯しやすい犯罪…詐欺などに多くみられる
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③惰性欠如型
同情・羞恥心・良心といった人間的感情に欠けていて、平気で残忍な犯罪を行うタイプ。自分や他者の苦痛や危険、未来に関して無関心である。
このタイプの犯しやすい犯罪…連続殺人・大量殺人・強姦など
④狂言型
特定の観念に固執する。闘争的なタイプとそうでないタイプがある。
このタイプの犯しやすい犯罪…カルト教団の狂言者などに多くみられる。反社会行動を起こすことがある。
⑤発揚型
気分がいつも爽快で明朗活発だが、軽率な言動が多く周囲とトラブルを起こしやすタイプ。
このタイプの犯しやすい犯罪…詐欺など
⑥爆発型
些細なことですぐにカッとして暴力を振るったりする。また、すぐにキレて暴力をふるうタイプと、蓄積して大爆発するという二つのタイプがある。
このタイプの犯しやすい犯罪…暴力事件・殺人など
⑦気分易変型
高揚感から抑うつ感への変化が激しく、しばしば不機嫌であったり、うつ気分になったりイライラなどに陥るタイプ。
このタイプの犯しやすい犯罪…自分の気分を晴らすような放火・万引きなどを犯しやすい
⑧自信欠如型
小心者で内気、また自意識過剰で周囲の環境や人間環境の変化に敏感なタイプ。
気が小さいので犯罪を犯すことは少ない。
⑨抑うつ型
何事も悲観的に捉え、自分に自信がなく抑うつ的なタイプ。
直接犯罪につながることは少ない。
⑩無力型
神経質で心気症的な不安を抱きやすく、何事にも無気力なタイプ。
以上が精神質病者を10のタイプに分類したものです。
このうちの①~⑥のタイプが犯罪を起こしやすい精神質病者で、他人や社会を悩ますタイプです。
また⑦~⑩のタイプは主に自分が悩んでしまう精神質病者です。
残忍な犯罪を多く犯してしまう犯罪者ほど、この分類を複数併せ持っています。
また犯罪者と言えど、その人の生い立ちや人格などもそれぞれ異なるため、そこからも犯罪者を9つのタイプに分けています。
①職業的犯罪者
普通に仕事をすることを嫌うタイプ。犯罪で生計を立てている。ホームレスや売春婦などにも多く見られる。
②性的制御が利かない犯罪者
性欲を抑えられずに、強姦や痴漢などを行うタイプ。サディズムや小児性愛者、露出狂などにも多い。
③確信犯罪者
その犯行は自分の義務や信念に基づいて実行するタイプ。テロや政治犯、宗教的信仰者などに多く見られる。
④財産犯罪者
普通に働いてるが、意志が弱く抵抗力が乏しいため、金銭的にあらがえなくなり反抗に及ぶタイプ。職場での横領や詐欺などの犯行を犯しやすい。
⑤危機的犯罪者
思春期に攻撃的な行動をとったり、社会から逸脱した行為を行うタイプ。たとえば、愛人と結婚するために配偶者を殺してしまうなどがこのタイプにあたる。
⑥社会訓練が不足している犯罪者
交通違反や無許可営業、公序良俗違反など、「うっかり」や「無知」から犯罪を犯すタイプ。
⑦攻撃的な犯罪者
感情の抑制が利かず、犯行はすべて暴力的。些細なことで暴力をふるい殺人に発展するタイプ。
⑧原始反応的犯罪者
精神的に未発達な幼児のように、考えもなく無意識に犯行に及ぶタイプ。怒りから突然キレるなど衝動的である。
⑨混合型犯罪者
この上記の類型を2つ以上併せ持ったタイプ。
まとめ |
反社会性パーソナリティ障害とは、社会的義務・社会のルールを無視して、他人を思いやることに欠け良心の呵責がないため、凶悪な犯罪を何度でも繰り返し、矯正しにくいのが特徴的です。
残忍な犯罪者の多くが精神質病者(サイコパス)で、精神質病者の10の分類と犯罪者の9つのタイプのうちから、複数の類型を併せ持っていると考えられています。
このような反社会性パーソナリティ障害の人とは、信頼関係を築きにくいのも特徴的です。
なのでその家族などは攻撃的な行動をとられたり、振り回されてしまうため、専門機関と連携をとり、相談することがもっともよいといえるでしょう。
お読みくださりありがとうございました以上marupoでした