こんにちはmarupoです
誰もが人との会話中など大事な場面で「ん~、ほら、あれなんだったけ?出てこない」など、思い出したくても思い出せないということがあるものです。
また、街中で「久しぶり!元気」なんて声をかけられたけど、誰だか思い出せないまま何となく話を合わせ、「じゃあまたね」と別れてから「ん~、あれ誰だったっけ…」と、頭を悩ますこともあります。
もしかしたら話しかけた人の「勘違い」という場合もあるかもしれません。しかし相手が自分の名前を知っていたりすると焦ってしまいます。
このような状況は、相手ははっきりと自分のことを覚えてくれているのに、自分は相手のことを忘れているということで失礼になってしまいます。
なので人はそんなとき相手に不快感を与えないよう、バレないように必死に頭をフル回転させてさせているものです。
思い出せない…
このように人間の記憶というものは、すぐに忘れてしまったり、しばらく覚えていたけど時間がたつと忘れてしまった、また忘れたくてもなかなか忘れられない、などという感じです。
また、人間が記憶を「思い出す」までには、実はさまざまな過程が存在するのです。
その記憶の過程を理解しておくと、勉強をするときや新しく仕事を覚えるときなど、いろんな日常生活の中でもとても役立ちます。
また、人間は何かを覚えなければならない状況なのに、覚えられないという苦しみもあります。
なので、記憶についてのメカニズムを知ることは、そんな苦しみも減らすことができるかもしれません。
では、そんな記憶について学んでいきましょう。
まず人間の記憶は、以下の3つの過程によりシステム化されています。その過程がすべて成功して記憶が成り立つのです。
*記憶の過程*
①記銘(コード化)
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②保持(保存)
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③再生(検索)
ではこの記憶のシステムを詳しく解析。
①記銘(コード化) |
人間は、常に外の世界からさまざまな刺激を受け取っています。
この刺激から得られた情報は、神経系や感覚器官によって処理され、あるものは記憶に残り、あるものは忘れ去られてしまいます。
この記憶の過程の一番初めが記銘(コード化)という段階です。
この段階は、新しい情報がきたらそれを頭に入れて理解しようとしている段階で、記憶の第一関門ともいえる非常に大事な段階です。
また記銘の段階は外側の刺激から得られる情報の重要度、好感度によって記銘の成功率が変化するのです。
これはたとえば勉強をしているときなど、嫌々勉強をしているか、それとも楽しみながらしているのかで、記憶の定着率がまったく違ってくるというものです。
なので、この「記銘」の第一段階の環境を良くしておくことや、楽しい気持ちですることは、そのとき得た情報を記憶に残りやすくする、ということにつながっていきます。
子どもの勉強や、大人が何かを学ぶときなどは、よい環境の中で楽しくすることが大切です。
②保持(保存) |
①の「記銘」の過程が成功すると、次はそこで得られた情報を、忘れないように留めておく段階に移ります。
その過程が保持(保存)の段階です。そして、この保持の段階では、人間の努力が必要不可欠となります。
たとえば試験やテストなどの勉強に取り組むとき、少しでもその内容を記憶に残そうと、何度もノートに書いたり、また一夜漬けで必死に努力したりと、誰でもそのような経験があると思います。
このように、努力をして何とか記憶に残そうと努める状態が、保持の過程です。
また、そのように何度も繰り返して記憶の定着を図ることを「リハーサル」といいます。
この保持の段階は繰り返し何度も行うという、その人の「努力」が定着時間を左右します。
また、保持の段階というのは、もし一度勉強したことや覚えたことでも、忘れそうになったり「あれなんだったかな?」なんて思ったときなどに、もう一度教科書を開いたり本を読み直すなどすることで、記憶の定着を安定させることもできます。
また、このリハーサルを繰り返し行うことは、人間のすぐに忘れてしまうという「短期記憶」から、長い期間記憶が定着する「長期記憶」へと、情報が移りやすいという実験結果も出ています。
なので一生懸命に努力をする人とは、それを繰り返しがんばることで、覚えたり身に着いたりする力を得ているのです。
この保持の段階ではその人のリハーサルが決め手となります。それには訓練や努力といった力が必要です。
努力に勝るものはなしです。
③再生(検索) |
「①記銘」から「②保持」の段階が成功すると、今度は最終の「再生」段階に入ります。
この「再生」という段階は、一生懸命学んでいることを「思い出す」という段階です。
たとえば街中などで「この人どこかで~?」と考えた時、なかなかサッと名前が浮かばず「顔は浮かんでいるのに名前がでてこない!」と思ったり、「のど元まできてるのにどうしても思い出せない」なんてことがあるかと思います。
このような「のど元まで~」の状態を、専門用語では「ディップ・オブ・ザ・タン状態」といいます。
これは、心にもやが掛かったようなすっきりとしない状態で、「なんでここまでわかってるのに思い出せないんだ」という苦しい気持ちを生じさせます。
ただこのような場合、断片的な記憶は覚えているため、落ち着いて少し時間をかけて思い返すと、ふと記憶をよみがえらせることができる場合もあります。
そして、初めて記憶の定着が証明されるのは、この「再生」の段階が成功したときです。
この人間の思い出すという作業の「再生」をしやすくするためには、努力することはもちろん、環境や本人のやる気など、さまざまな要因を調節することも大切です。
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また情報を得る「①記銘」の環境と、その記憶を思い出す「③再生」の環境が同じだと、記憶の再生率が良いという研究結果もでています。
まとめ |
人がいろんなことを実践で活かせるようになるためには、記憶をしっかり定着させるということがとても重要となります。
なぜならそれは、いつか夢の実現や成功につながるという、その人の人生にとって大事なことでもある場合があるからです。
そのためにはまず以下の3つが大切です。このシステムをおさらいしてみましょう。
*記憶の過程*
①記銘(コード化)
情報を理解をする段階
情報を得やすくするために環境を良くしたり、自身の気持ちが楽しむ方法を選ぶと成功率が上がります。
②保持(保存)
①で得られた情報を忘れないように留めておく段階
この段階では繰り返し何度も行うという、その人の「努力」が定着時間を左右します。
③再生(検索)
最終段階は、①と②で一生懸命学んだことを「思い出す」という段階
初めて記憶の定着が証明されるのは、この「再生」の段階が成功したときです。
このように人間の記憶というものは、その過程がすべて成功して成り立ちます。
この仕組みをうまく利用することで、誰でも記憶力はアップしていきます。
そして記憶を定着させることに大事なこととは、それが楽しく好きであること、そして環境とやる気と努力です。
人は何か好きなことや楽しい気持ちになれることがあれば、関連する本を読んだりそれを研究したり学んだりと、情報が自然と入ってくるものです。
なのでそこを意識して頑張れば、人はその専門家になれたりするかもしれませんね。
お読みくださりありがとうございました。以上marupoでした