危険な家族の中で起こっている「虐待」その実態とは

機能不全家族

 

こんにちはmarupoです

 

この世の中には、一般的には知られていない、または伏せられているだけで、「危険な家族」というものが実はあちこちに存在しています。

 

その危険な家族とは、メンバーの安全が守られず、適切な保護が与えられず、一人ひとりの人格が尊重されない機能不全な家族です。

 

そしてそれをもっとわかりやすくいうと、その家の中では、日常的に何かしらの虐待が起こっているような家族のことをいいます。

 

 

それは「精神的虐待」「身体的虐待」「性的虐待」です。



どこまでを「虐待」というのか

 

虐待とは、どこまでがノーマルか、どこからが虐待になるのか、いまだに意見はさまざまです。

 

たとえどんなに大人が「それは普通のことだ」「そのくらいは虐待にならない」などと、一般的に受け入れられるようなことでも、それを受けた子ども本人が、それによって深く傷ついてしまうのであれば、それは虐待になるのかもしれません。

 

逆に、相当ひどい虐待を受けて育ったとしても、その本人の生まれ持った気質などで、たいした傷にならない場合もあります。

 

また、その本人が虐待にあってきても、何の心の傷も受けなかったと思い込んでる場合もあります。

 

けれどそのような場合は本人が自分の傷に気づいていないだけで、他の人から見ると、その心の傷のために日常生活で支障をきたしていたり、人間関係や金銭問題など、そのほかにもその人の周りで、いろんな問題が起こっている場合が多いのです。

 

 

そういう意味でも、将来の人生の生き方に問題が起こってくるような「精神的・言語的虐待」がある機能不全家族とは、どういうものかを定義するのは実際にはまだ難しいといえます。

 

けれど、それによって子どもの人格が支えられていないことも事実で、子どもの心を傷つけるような家族が実際に多々存在するということを納得している人は多いのです。

 

では、ここから「虐待」と呼ばれるものが、実際にどんな内容なのかを見ていきましょう。

 

①「精神的虐待」とは

 

これは親が子どもに対して行う、言葉での暴力を含めた、精神的な虐待をいいます。

 

◉精神的・言葉の虐待◉

・罵る、罵倒する、馬鹿にする

「バカヤロー!」「これでも泣かないか!」「殺す」

・子どもをコントロールする

「お前みたいなやつは俺の子どもではない!」

・ぐずる子どもを置いてきぼりにしたりする

・子どもに自分の愚痴を聞かせる

・子どもを常に批判する

・子どもに八つ当たりする

…など

 

そのような親は、子どもを褒めることができなかったり、何か子どもがしたことや頑張ったことなどに対して、批判ばかりしたりします。

 

また口答えを許さなかったり、他人や兄弟姉妹などと比べられたりと、悪い待遇しか与えられなかったりします。

 

親からそのようなことをされた子どもは、やがて自分を肯定的に見ることができなくなり、自己否定が強くなってしまうのです。



②「身体的虐待」とは

 

これは、親が子どもに対して、叩いたり、食事を与えないなどの、直接身体に影響するような暴力を日常で繰り返していることをいいます。

 

そして、そのほとんどの場合が、精神的虐待・言葉の暴力をともなっています。

 

◉身体的虐待◉

・平手打ちをされる

・体をひどく揺さぶられる

・首をしめられたりする

・蹴られる、おしりを叩かれる

・息ができないような、抑え込みをされたりする

・嫌がってるのにくすぐられ続ける

・親が子どもに噛みつく、引っ掻く、つねる

・タバコの火やアイロンなど熱いものを押し付けられる

・子どもを縛ったり、口に何かを入れたりする

・病気やけがをしても手当てをしない

・食事をさせない

・寒いのに外に出したり、裸にさせたりする

・何時間も座らせたり、掃除をさせられたりする

・子どもの大切なものを壊す

…など

 

身体的虐待のある家庭では、親が子どもに対して、こういうことを日常で何度も繰り返し行っているのです。

 

また、このような虐待が、たとえ一回だけだったとしても、そのような虐待を受けてしまったこどもは、体の傷だけではなく、心の傷も深く、のちに後遺症がでたりします。



そのほかにも、そのような親は、子どもが大切にしているものを壊したり、大事なペットをケガさせたり、または殺したりする場合もあります。

 

そしてそれを子どもに見せつけ「俺の言うことを聞かない奴はこういう目に合うんだぞ」と脅したりするのです。

 

また、壁を叩いて壊したり、自分に向かって投げつけられたのではなくても、なにかものを投げてきたりなど、間接的な暴力で脅したりします。

 

③「性的虐待」とは

 

それは、親が自分の子どもに性交渉を要求し、それを強要してしまうという行為です。近親相姦ともいいます。

 

ほとんどこの場合は、父親からの虐待であることが多いです。

 

その理由として、自分の妻との関係がうまくいってなかったり、その父親自身の情緒が未発達で、自分を制御する力が欠けていたりします。

 

また、アルコールや薬物依存症などの影響で、自分自身コントロールを失ってしまっていたりと、そのような理由から我が子に手をかけてしまうのです。

 

そして、最初のきっかけは、子どもを脅したら受け入れてくれたなど、性的虐待はたいていの場合子どもは加害者(親)から脅され、そして誰にも口外しないように、沈黙を強いられているのです。

 

⇩⇩合わせてお読みください⇩⇩

「親」となる人が知っておきたい大切なこと



虐待を受け続けた被害者

 

このように、子どものときに心を傷つけるような言動や暴力のある家庭で育ってしまうと、その人は心に障害を負ってしまいます。

 

子どもという立場であったため、どんなに酷いことをされても、かなうわけもなく無抵抗に受け入れてしまうしかありません。

 

それは、その人にとって、とても許せないことでしかないかもしれません。

 

ただ、自分が虐待を受けて育つと、その人が親になったとき、自分も加害者になってしまう可能性もあるのです。

 

その人は、「親のようにだけはなるまい」と決意をしながら生きていても、自分の傷を癒してなかったり、ストレスを緩和する技術を身に付けていない場合、カッと頭に血が上ったりすると、自分が親にされてきたように、我が子にも手をあげてしまったり、同じことをしたりするのです。

 

それは、長い間体験してきた「親からの虐待」がいつの間にか「自分の振る舞い」として身についてしまっているのです。

 

なので、ただ許せないという気持ちだけでは、自分の家族の中で受けた心の傷というのは、その人が大人になっても、現在の生活や人生に悪影響を与え続けます。

 

それがあまりにもひどい場合には、生きていること自体がつらいものになってしまいます。

 

なので、そのような家庭の中で虐待を受けてしまった人は、心の傷の後遺症を抱え続けないためにも、傷ついた自分の気持ちに気づくことです。そして自分の人生のために、回復への働きかけをしないといけません。



さらに問題なのは、次の世代にも同じ悪影響を伝えてしまうということです。

 

なので、自分の問題に気づかないままでいると、自分だけじゃなく、その周りの人や次の世代の人生をも巻き込んで、惨めなものにしてしまいます。

 

だからこそ、機能不全で育った人は、自分をいたわり自分の癒しをする責任があるのです。

⇩⇩合わせてお読みください⇩⇩

インナーチャイルド・セラピー「癒しの作業」

 

危険な家族とは、日常的に何かしらの虐待が起こっているような家族のことをいいます。

 

そして、この世の中には、一般的には知られていない、または伏せられているだけで、そのような家庭が実はあちこちに存在しているのです。

 

そしてそのような家庭で育ってしまい、心に傷を背負ってしまった人は、生きづらさを感じ、または次の世代を巻き込んでさらにみじめなものとなっていきます。

 

そうなるのを食い止めていくには、その傷に気づいて自分自身が向き合っていき、人生を取り戻していくことしかないのです。

 

そのために機能不全で育った人は、自分をいたわり、自分を癒す責任をもつことが大切でしょう。

 

お読みくださりありがとうございました以上marupoでした

お読みくださりありがとうございました

この記事を書いた人

 

はじめましてmarupoです今年50歳です

24歳で結婚しその後二人の子宝に恵まれたが、その育児の真っ最中に「うつ病」を患い同時に体も動かすことができなくなり入院。 そんな自分をどうしても受け入れられずに苦しんでいたが、その病院の本棚で「心理学の本」と出逢い、そこから心理学の学びがはじまる。 この学びを活かして、これまで20年ほどカウンセラーとして対面や電話などでいろんな方の悩みや相談に対応し、自らサロンを開いて数年間講座などもしていた経験をもつ。

当ブログに訪問くださり、いつもありがとうございます。

また、無料の悩み相談に関しては、個別に返信はできませんが、こちらのブログ(もちろん匿名です)から順を追ってお答えしていきます。(載せるのがNGな方はメッセージに沿えてお知らせくださいね)

⇩⇩悩みなどがあればこちらからおメッセージをおくってください⇩⇩

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ
にほんブログ村

機能不全家族 虐待
marupoをフォローする
marupo心理学講座
タイトルとURLをコピーしました